「市民意向調査」開票結果を受けて



 「市民意向調査」開票結果を受けて、
合併に対する森てるおの姿勢をお知らせします。

 7月30日、田無との合併についての市民意向調査が行われました。
 開票の結果は合併に賛成する市民が過半数を占めました。反対を主張していた立場として、現在の見解を申し上げます。

 私は合併に反対する理由として、以下のような点を主張しました。

  1. この合併には町づくりと市民生活を見通したビジョンがない。「国からもらえる」と推進する人たちがいう337億円のほとんどは建設事業に使われること、 そして作られた施設設備には毎年維持管理費がかかり、財政の重荷になっていく。

  2. 市域が広がり人口が増えることによって、一人の市民が行政の全体を把握でなくなってしまう。
    住民自治を基本に考えた場合、自治体の規模は自分の納めた税金がどう使われているのかを把握することができる程度がふさわしく、18万人の人口は多すぎる。

  3. 都心部のベッドタウンとして発展してきた保谷市、その持っている特色を生かした町づくりをすれば財源は不足しない。 西武線各駅へのアクセス、都心へのアクセスを確保し、見栄を捨て不要不急の施設整備を行わないことで財源に柔軟性を持たせ、納得して税金を払える町を作っていくことが可能である。
 市民意向調査の結果を受けて、臨時議会での合併についての賛否と、私の主張がどうなるのかについて明らかにしておきます。

 8月11日に開かれる予定の臨時議会では、市民の意向を受け止めるというお約束のとおり、合併に賛成をいたします。
 では自分の主張を捨てるのか、というご指摘もでてくるかと思います。しかし、合併を進めろというのが市民の意向です。だからそれに添って、その中で、私が危惧した状態が 引き起こされないように監視し、市民の納得ができるような行政にしていく努力をしていきたいと思います。
 合併した両市を全体としてどのような町として作っていくのか、その中で市民生活をどうしていくのかを考えることをまず一番にして、そのために必要な施策を選びます。この 施策の何を優先するのかは、市民のおおかたの合意を見定めながら決めていく必要があります。何よりも、無目的の不要施設は作らせない、という姿勢で臨みます。
 次に、無駄遣いを許さず、コスト削減のために入札制度の見直しを提案していきます。
 さらに、市民が行政の全体を把握するために、行政の説明責任を十分に果たさせるためのシステム作りを追求します。 それと併せて、情報公開条例のより一層の充実のために努力していきます。
 合併で規模が拡大することによって市民と行政の距離が広がることについては、問題を解消するためのシステムを作ることで、 市民の手が届く行政にする努力をしていきます。
 今後も、森てるおにご注目、ご協力ください。


 「田無市・保谷市合併に関する市民意向調査」開票結果
 <7月31日午前11時40分 合併協議会事務局最終発表>
最終投票率
市名投票資格者数投票者数投票率
保谷市84,78236,89143.51%
田無市64,11328,87845.04%
合計148,89565,76944.17%
合併の賛否
市名賛成反対どちらとも
いえない
保谷市24,0149,3593,387
田無市13,97112,2882,529
合計37,98521,6475,916


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