インターンシップ実習生レポート    2004年夏版



上智大学文学部新聞学科 田中恵子さん



 私がこのインターンシップに参加した理由は、地方議員のもとで働くことで世の中に違いをつくることができる、何か良い変化を生み出せると考えていたからです。はたしてインターン期間を終了した今、社会に変化を生むことができたかどうかはわかりません。しかし森議員の西東京市に対する様々な活動を目にし、民主主義・市政のあり方についてのお話を伺って、いち市民の持つ力の大きさ、政治にかかわることの大切さを改めて認識することができました。
 また、今回のインターン活動で、今まで知らなかったさまざまな問題についてかかわることができました。行政システムのほんの小さな変更でも市民に多大な影響を与えかねないということ、ごみ処理の問題、行政の民営化がもたらす地方での変化、など普段あまり気に留めなかったことが実は他人事ではない、重要な問題なのだと気づかされました。
 私たちが社会という大きな共同体を考えるとき、どうしても個人の無力さを感じ、世界の動きや国政に対して消極的になってしまいがちです。自分が納得できないとしても、意見を述べることなく、疑問に思っても自ら真実の情報を探そうとしない…。そのような個人の「あきらめ」の集合によって今の政治が行われているとしたら、とても悲しいことです。森議員の考えの根本にある「納得できる行政」は、議員ではなく市民一人ひとりが主役になるものだと思います。どんなに大きい行政機構も、民主主義においては個人によって成り立つものです。そして市は中でも一番身近な存在なのです。テレビや新聞で報道されるニュースに失望を感じてしまうことが多いけれど、森議員の活動をじかに目にして、まだ希望を捨ててはならないと強く思えるようになりました。希望を持つことと同時に、たくさんの努力が必要なのだとわかりました。世界がより小さく感じられるようになり、一つの大きな波がそれを飲み込むように感じられる今日、このインターンを通じて本当に大切なことを思い出させてくれた気がします。(上智大学文学部新聞学科田中恵子)




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