陳情第52号 公民館の各館独立地区館方式を求める陳情(平成15年9月8日受理) 提 出 者 西東京市保谷町             公民館をよりよくする会  代表  奥津 とし子 陳情事項 1 公民館の各館をそれぞれ独立した地区館としてください。 2 公民館運営審議会を各館に設置してください。 陳情理由 1 西東京市になり公民館はこれまでの独立地区館方式から、現在の2地区館(田  無公民館、保谷公民館)、4分館(芝久保公民館、谷戸公民館、住吉公民館、ひぱ  りが丘公民館)の体制になり、さらに今「公民館の統一」が打ち出されています。  しかし、公民館を長年利用してきた者として、現状でも公民館がだんだん遠くな  り、使いにくく、触れ合い・出会いの揚が狭くなり、身近でなくなってきている  のに、この上統一されたらどうなるのかと危惧がたえません。   公民館は単なる建物ではなく、地域住民のための教育文化施設です。“いつでも、  だれでも、どこでも”の合い言葉で、地域配置の原則に基づき、住民が不便を感  じるほど「広域化」することなく、歩いても20分以内の身近な地域のたまり揚と  して利用されてきました。住民の学習文化創造の権利を均等に保障するためです。   半世紀を超える旧保谷の公民館は、住民の旺盛な学習意欲、住みよいまちづく  り、よりよく生きていきたいという人間として当然の願いをかなえるために、行  政と職員が住民と協働の成果のもと、住吉地区、柳沢地区、ひぱりが丘地区に公  民館を誕生させました。それぞれ独立した地区館にすることも公民館運営審議会   (以下公運審という)や住民の意見で決めました。   独立地区館体制とは、それぞれの公民館が対等の関係にあり、各館が自主性を  持って事業を進め、各館ごとに公運審を設置し、それぞれが独立した決執権を持  つ館長並びに専門性を持つ職員を配置するという体制で、公民館を利用する住民  にとっても、行政にとっても、公民館の理念と役割を十分果たす上での道理にか  なった自然の道筋でありました。   今市民参加条例ができ、市民参画が求められているとき、公民館の活性化が市  民の活力の源です。   公民館はぜひ各館の独立地区館体制に戻してください。 2 公民館の運営の原則は住民の意見の尊重ということです。そのためには公運審  が各館に配置されることが最も望ましいのです。各館に公運審が設置されていれ  ば互いの顔が見え、心も通います。「公運審はだれなの」という状況ではこれもほ  ど遠くなります。   地域の実情に即した住民の意向を反映させていくことは、住民と公運審との風  通しをよくすることです。これまでにも、暮らしを開く身近な問題、医療、介護  保険、健康づくり、環境、子育て、教育、人権、平和、生きがいなどなど住民の  切実な生活課題が、各館の公運審で審議され、その実践は他市でも評価された経  験がたくさんあります。公運審が各館に配置されることが、公民館が公民館らし  さを取り戻す最良の道であり、市民の誇れる宝でもあります。