請願第2号 政府に「平和の意見書」の提出を求める請願(平成15年3月7日受理) 提 出 者 西東京市谷戸町            ひばりが丘「地球村」 代 表  田 辺 妃登美 紹介議員  猪 野  滋  森  輝 雄  森 下 典 子 要   旨  「国連決議に基づかない、すべての軍事行動に反対する」ことはもちろん、「唯一の 被帰国である日本が、中立国として、平和的解決に貢献する」ということを、日本の 基本姿勢としていただく「平和の意見書」を政府に提出してください。 理   由  今、アフリカや中東など、世界の各地で戦争や紛争が続いています。  あらゆる争い事は武力で根本的に解決できるのでしょうか。  この100年で国家によって殺された人の数は、約2億人に上ると言われています。  (約2億人のうち、兵士の死者は7,000万人、残りの1億3,000万人は一般市民)  武力での解決はお互い傷つき、憎しみを増幅させ、新たな争いを引き起こします。 直接戦う双方の兵士はもちろん、子どもたち、女性たち、老人たちはみずからを守る すべもなく、無残に殺傷されます。生き延びても心に深い傷を負い、いやすことは難 しい。豊かな土地も、一たびの戦いで荒れ果てた不毛の地に変わり、長い年月をかけ てももとには戻りません。川も枯れ、雨も降らなくなります。  20世紀は、2つの世界大戦を初め、「戦争の時代」とも言うべき戦争や紛争が続い た時代でした。さきのアフガニスタン空爆、10年前の湾岸戦争、20年前のレバノン・ グレナダ・リビア紛争、30〜40年前のベトナム戦争、50年前の朝鮮戦争、どれも平和 とは言えない結果と不幸な後遺症を残しました。  爆撃がもたらしたものは、多くの市民の死、既に飢餓で苦しんでいた数百万人への 援助物資の中断、そして餓死。劣化ウラン弾や枯葉剤は長年にわたって命を奪い続け ます。新しく生まれた命も例外ではありません。これが平和につながるのでしょうか。  日本は核兵器で被爆した唯一の国です。唯一の被帰国である我が国は、この戦後の 50年間、自国民も他国民も殺してはいません。21世紀を日本のリードで「世界平和の 時代」にすることを切に願っています。  貴議会において、「国連決議に基づかない、すべての軍事行動に反対する」ことはも ちろん、「唯一の被帰国である日本が、中立国として平和的解決に貢献する」というこ とを、日本の基本姿勢としていただくことを採択くださり、これを「平和の意見書」 として政府に提出してくださるようお願いします。