請願第3号 外国人学校の大学受験資格における朝鮮・韓国・中国等アジア系民族       学校に対する「差別」をなくし、大学受験資格を早急に認めることを求       める請願(平成15年6月6日受理) 提 出 者 東京朝鮮第9初級学校 教育会、父母の会 西東京東部 地域代表       西東京市柳沢              柳  春 道       西東京市富士町             李  直 美 紹介議員  相 馬 和 弘  浅 野 高 司  新 井 五 郎       小 林 たつや  倉 根 康 雄  森 下 典 子       桐 山 ひとみ  森   輝 雄  土 井 節 子 請願の要旨  市政の発展と市民の福祉向上のため、日夜御尽力されている貴議会に対し心より敬 意を表するものであります。私たちは、朝鮮学校の関係者及び朝鮮学校に子どもを通 わせている保護者の集まりです。  文部科学省は、3月上旬、外国人学校の国立大学入学資格に関して、インターナシ ョナルスクールと民族学校(朝鮮学校、韓国学校、中華学校等)を区別し、米英両国3 つの民間評価機関の認証を受けたインターナショナルスクールの卒業生にはこれを認 め、アジア系を中心とした民族学校の卒業生にはこれまでどおり認めない方針を決め ることを明らかにしました。  これは、在日朝鮮・韓国はもとよりアジアの人々に対する差別の制度化を図ろうと する以外の何物でもなく、重大な人権侵害だという声が各地で上がり、連日文部科学 省への要請が繰り広げられました。また、文部科学省が行ったパプリックコメントの 結果、3月28日方針の凍結、再検討を表明しました。  日本の外国人学校に関する施策について、過去、日本弁護士連絡会の勧告や、日本 が批准した国連人権規約に基づく各委員会の勧告で、「朝鮮学校・外国人学校を正式に 学校として認めること」など、差別と人権侵害を是正するよう指摘されています。  私たちは、朝鮮学校を含むすべての外国人学校の子どもたちが、みずからの民族 的・文化的背景を生かしながら暮らせる共生社会の実現が何よりも大事だと考えます。  よって、私たちは、文部科学省がすべての外国人学校の卒業生に大学入学資格を認 めることを強く求め、下記の事項が実施されるよう請願いたします。                   記  1 貴市議会におかれまして、請願書の採択をお願いいたします。  2 政府当局に意見書を提出してください。