┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 陳情第13号 中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書に関する       陳情(平成16年3月10日受理) 提 出 者 西東京市保谷町      服 崎 敬 子 陳情理由  東海地震の震源域の真上にある浜岡町には4基の発電施設があり、もう1基が建設 中です。本来、過去に大地震があった場所には原子力施設は建設できない決まり(原 子炉立地審査指針 昭和39年5月)があるのです。ところが、国は指針に反して建設 を許可し、昭和46年に中部電力が着工したものです。  原子炉立地審査指針には  原則立地条件(1)大きな事故の誘因となるような事象が過去においてなかったこ とはもちろんであるが、将来においてもあるとは考えられないこと。  基本目標 a敷地周辺の事象、原子炉の特性、安全防護施設等を考慮し、技術的見 地から見て、最悪の場合には起きるかもしれないと考えられる重大な事故の発生を仮 定しても、周辺の公衆に著しい放射線障害を与えないこと、 とあります。指針は、「原発施設は恐ろしい放射能災害を避けるため絶対に壊してはい けないもの」としてつくられたものです。  ところが、その一方で政府はひび割れがあっても原発の運転継続を認める「維持基 準」の制度をスタートさせ、浜岡原発もひび割れのまま運転されています。  東海地震の発生は100%予測されるとして、国による直前予知対策や震災軽減対策が とられ、中央防災会議では地震防災対策が行われているのです。阪神・淡路大震災の 数十倍規模と予測されている東海地震が起きれば、老朽化し亀裂が入っている浜岡原 発は損傷し、大変な事態になります。  中部電力はこれに対し、施設は「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査基準」に よって検討しで安全だと主張しています。しかし、原発は複合的な構造をしており、 多くの強度上の弱点を含んでいて確定的なことは言えない。しかも耐震基準について いえば、これまで大きい地震が起こるたびに想定外のことが起こり、基準を修正して きたのです。未知の大地震「絶対に壊してはいけない原発施設が安全である」とは決 して言うことができないはずです。  東海地震で浜岡原発が損傷したら、大混乱の中で補修もできず、原子炉崩壊、放射 能放出の極めて恐ろしい事態に陥ります。空中の放射能は風に乗って200キロ、300キ ロ離れたところに到達し、東京を含む各地で深刻な放射能災害を起こします。  中央防災会議には東海地震に関する専門委員会があって、警戒宣言が発せられた際 の対応措置が決められています。ところが、この中には浜岡原発損傷に対しての検討 は何一つなく、最も重大で深刻なことが抜け落ちています。  中央防災会議は、原発損傷後の補修方法、放射能放出とそれによる周辺市町村や国 への報告、国への対応、被災が予想される市町村の対応、被災者の救援、退避の誘導、 原発施設の封鎖、それらのシミュレーションを行い、対策を立てなければなりません。 これは国を挙げての対応となります。果たしてこれで私たちを放射能から守り切れる か不明ですが、浜岡原発が動いている以上、中央防災会議で早急に検討を行わなけれ ばならないはずです。これがなければ、市町村での防災を行うことができません。 陳情項目  内閣総理大臣及び防災担当大臣に対して「中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会 の設置を求める」意見書を出してください。