┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 陳情第42号 「浜岡原発非常事態」における放射能災害対策に関する陳情                         (平成16年9月8日受理) 提出者 西東京市田無町                 だいすき西東京の会 代表 藤川 敏明 陳情項目 1 「浜岡原発震災」に備えて、浜岡原発事故発生時に一刻も早く服用できるよう、  子どもと妊婦に安定ヨウ素剤を常に持たせてください。 2 子どもと妊婦に安定ヨウ素剤の服用の仕方を徹底すること。 3 2日日以降の市民の避難対策。 4 病人の救護、放射能のない食料・飲料水の確保等。   緊急に市の浜岡原発放射能災害対策を立て、市民の命の安全を確保できるように  してください。何より浜岡原発震災を未然に防ぐため、原発の停止を強く国に求め  てください。 陳情理由 1 美浜原発3号機の大口径の配管が破断して5名の死者と6名の重症者を出しまし  た。休憩時間でなければ、100名を超える事故になったとも言われています。「炉心  溶融事故」の可能性のあったこの事故は危機的状況で、市民は、肝を冷やした次第  です。日がたつにつれて開西電力のずさんな原子力発電の実態が明らかになってき  ています。 2 東海地震については、巨大地震がいつ起きるか24時間体制で監視されています。  その震源域の真上に浜岡原発4基、傷だらけのまま稼働し、5号基も運転されてい  ます。   原発に絶対安全ということはなく、壊れれば多量の放射能を放出、取り返しがつ  かない甚大被害となり、日本崩壊に至ります。この事態を回避するためには、浜岡  原発を停止するしかありません。   しかし、浜岡原発は稼働を続けており、そのため常に緊急に放射能対策を立てな  ければならないと考えます。 3 原子力安全委員会・原子力施設等防災専門部会では「原子力災害時における安定  ヨウ素剤予防服用の考え方について」を平成14年4月に、パンフレットで次のよう  に呼びかけています。          安定ヨウ素剤予防服用について    服用量及び服用方法   安定ヨウ素剤予防服用については、その効果を最大にするため、安定ヨウ素剤の  配布後、対象者は直ちに服用するものとする。服用回数は過剰な安定ヨウ素剤の服  用による副作用を考慮し、原則1回とする。    ゛   安定ヨウ素剤の効果が1日は持続することが認められていることにより、2回目  の服用は2日日からとなるが、2日日に安定ヨウ素剤服用を考慮しなければならな  い状況では避難を優先させることが必要である。  とあり、服用対象者は、新生児、乳幼児、13歳未満、13歳から40歳までとなっていま  す。ヨウ素剤の服用効果は、1時間後85パーセント、3時間後50パーセント、6時  間後は防止できないとされており、一刻も早く服用させなければならないものです。 1 これについて、市ではどのような対策を考えているのでしょうか。   ヨウ素剤丸薬はかたいもので、新生児、乳幼児に飲ませるのは困難です。しかし、  市民に薬を飲ませることができたとしても、2日日以降は10数万人の避難を優先さ  せなければならない事態です。 2 浜岡原発は、593トンのウラン燃料を抱えて稼働しています。事故、ましてや巨大  地震が起きれば、1基でも破壊されることにより、放射能が膨大に放出され、日本  は高濃度に汚染され壊滅的被害をこうむることになります。   西東京市の防災対策では、市民の命を守り、安全に万全を期していただきたいと  思います。 3 地震は、必ず起きる。地震をとめることはできません。しかし原発をとめて放射  能被害を食いとめることは、政治的に可能です。議会及び市は、市民の命と日本そ  して地球の環境を守るために、適切な方策を市民に示してください。