┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 議員提出議案第14号    遺伝子組み換え作物等のガイドライン第定を求める意見書  上記の議案を会議規則第14条の規定により提出する。 平成16年6月17目                   提出者 西東京市議会議員 浅 野 高 司                   賛成者 西東京市議会議員 海老沢   進                       西東京市議会議員 佐々木 順 一    遺伝子組み換え作物等のガイドライン策定を求める意見書  先日、東京大学は、西東京市内にある東京大学大学院農学生命科学研究科附属多摩 農場において、都内で初と言われる一般圃場におけるジャガイモを用いた遺伝子組み 換え試験の実施を発表しました。実施に当たり東京大学は、計画概要等に関する事前 説明会を開催しましたが、参加者の不安等を解消するには至らず、試験延期を発表し たところです。しかし、現在も東京大学側は「試験中止ではなく、あくまでも試験延 期」との姿勢を崩していないため、今後試験が行われる可能性に対し、住民は強い不 安を抱いています。  本年2月、「遺伝子組み換え等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する 法律」が施行され、これまで以上に栽培実験等に対する安全性の強化が図られました が、残念ながら認可の過程において、地方自治体や地元住民がこれに関与する機会は 設けられていないのが実態です。こうした中、昨年8月、滋賀県では、遺伝子組み換 え作物の栽培を規制するガイドラインの策定を決定しています。また、北海道でも「(仮 称)食に関する条例案」の中で、遺伝子組み換え作物の栽培を規制する検討を進めて います。さらに本年3月には、道内における遺伝子組み換え作物の開放系栽培中止の 要請などを盛り込んだ「北海道における遺伝子組み換え作物の栽培に関するガイドラ イン」を定めました。このように、次世代の環境に対する責任を持つという視点から、 遺伝子組み換え作物の栽培等に対し、自治体が独自の措置を検討する動きが始まって います。  都民は、遺伝子組み換え作物に対し、食の安全性という観点から強い不安値を抱い ています。また、遺伝子組み換え農作物は、栽培による他の作物等との交雑に対する 不安もあり、生産者からコンセンサスが得られない状況にあります。このような状況 下、東京都におきましても、早急に遺伝子組み換えに対するさまざまな課題を検討す るための組織を設置し、都民や生産者の混乱を未然に防ぎ、適切な指導を行うための ガイドラインを策定するべきだと考えます。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成16年6月 日                        西東京市議会議長 石 毛   茂  提出先 東京都知事