┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 議員提出議案第19号    多摩地域の地下水を水道水源として安定的に飲み続けることを求める意見書  上記の議案を会議規則第14条の規定により提出する。   平成16年9月24日                   提出者 西東京市議会議員 森 下 典 子                   賛成者 西東京市議会議員 蔵 野 雅 章                       西東京市議会議員 相 馬 和 弘                       西東京市議会議員 土 井 節 子                       西東京市議会議員 太 川 真 理                       西東京市議会議員 浅 野 高 司                       西東京市議会議員 遠 藤 源太郎                       西東京市議会議員 佐々木 順 一    多摩地域の地下水を水道水源として安定的に飲み続けることを求める意見書  多摩地域では良質な地下水を水源として利用してきました。現在でも、多摩地域全 体で水道水の約3割、日量約40万トンの地下水が利用されています。西東京市でも、日 量約1万5,300トンの地下水を19本の井戸からくみ上げて使っています。これは水道水 の約30%に当たります。地下水は、河川水と比べて水温の変化が小さく、土壌のろ過 作用を経て水質が清浄であることから、安全性、使いやすさ、おいしさなど飲料水と して優れた特性を持っています。このような地下水を今後もずっと飲み続けていきた いというのは、多摩地域の住民の願いです。  昭和48年(1973年)から始まった9次にわたる多摩地域の水道統合は、ダムなどの新 たな水源開発によって水源を地下水から表流水に転換する方針のもとで進められまし た。この間、地盤沈下の沈静化やダム開発の長期化、市民による地下水保全の運動、 さらには阪神大震災や渇水などの経過の中で、地下水は徐々に見直されてきました。 そして都は、地下水を身近で貴重な水源としてできる限り活用するとの見解を示し、 一見転換計画は断念されたかに見えます。しかし、実際には、都は多摩の地下水を正 規水源として認可申請せず、予備水源と位置づけて、都の保有する水源量にも組み入 れてきませんでした。  ところが、昨年都は多摩の地下水を正規の水源とするよう国から指導を受け、今年 3月30日付で認可されました。統合前には多摩各市の貴重な自己水源であった地下水 が、多年にわたり非常用の予備水源とされてきたことはまことに遺憾なことであり、 今回の認可水源への変更は当然のこととはいえ、一歩前進と評価するものです。 しか し、まだ保有水源量への算入には至っていません。環境への負荷を最小にする循環型 社会形成にも、自前の水源を保全して、水の自給率を上げることは重要です。  今後は、認可水源となった地下水を正規の保有水源量に算入し、安定的にくみ上げ 利用するとともに、地下水を涵養し、汚染予防はもとより、汚染された場合には除去 対策を施すなどの対策をとって、大切な地下水を環境に配慮しながら利用し続けるこ とが大切です。  よって西東京市議会は、東京都に対し、多摩地域の地下水を正規の保有水源量に入 れ、住民が安定的に水道水源として飲み続けられるよう、積極的に施策を進めること を求めます。  以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。  平成16年9月 目                        西東京市議会議長 石 毛   茂  提出先 東京都知事