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議員提出議案第18号

　　　防衛省、軍需産業、政治家の利権疑惑の徹底解明を求める意見書


　上記の議案を会議規則第14条第１項の規定により提出する。

　　平成19年12月19日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　提出者　西東京市議会議員　保　谷　清　子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　賛成者　西東京市議会議員　山　崎　英　昭

　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　西東京市議会議員　大　友　かく子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西東京市議会議員　納　田　さおり


　　　防衛省、軍需産業、政治家の利権疑惑の徹底解明を求める意見書

　11月28日、軍需専門商社｢山田洋行｣から過剰な接待を受けていた守屋武昌防衛省前
事務次官が収賄の疑いで逮捕、｢山田洋行｣の宮崎元伸元専務も贈賄の疑いで逮捕され
た。守屋容疑者が、宮崎容疑者を通じ｢山田洋行｣から受けたゴルフや飲食などの接待
や贈り物、現金などの受け渡しは巨額で、その癒着は底知れぬものがある。
　｢山田洋行｣と守屋前事務次官をめぐっては、装備品納入価格の水増し疑惑、次期輸
送機(ＣＸ)エンジンの選定、納入疑惑、宮崎容疑者が｢日本ミライズ｣を立ち上げた
後、ＣＸエンジンの受注疑惑など、いずれも重大であり、徹底した疑惑解明がされる
べきである。
　｢山田洋行｣は守屋容疑者だけではなく、自衛隊制服組を含め、広範な防衛省関係者
に接待攻撃を続けてきたと言われ、現職、ＯＢを問わず、癒着の実態とその責任は、
徹底的に明らかにされる必要がある。
　さらに重大なことは、政治家とのかかわりである。守屋容疑者は証人喚問で、宴席
に同席したことのある政治家として、２人の防衛庁長官経験者の名前を挙げた。これ
らの政治家が接待や政治献金と引きかえに、｢山田洋行｣のためにみずからの職務権限
を行使したことはなかったのか、疑惑を持たれる政治家は事実を国民の前に明らかに
する責任がある。
　｢山田洋行｣をめぐる疑惑は、防衛省、軍需産業、政治家が絡む軍需利権疑惑の｢氷山
の一角｣であり､守屋容疑者の証言では日本とアメリカの軍需利権のフィクサーと言わ
れる人物の名前も登場し、軍需利権をめぐる大疑獄に発展する様相を呈している。
　よって西東京市議会は、防衛省、軍需産業、政治家の癒着を断ち切り、公正な行政
を図るため、軍需利権疑惑の徹底解明を強く求める。
　以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

　平成19年12月　日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西東京市議会議長　遠　藤　源太郎

　　提出先　内閣総理大臣、防衛大臣、衆議院議長、参議院議長