┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 陳情第6号 食の安全確保のため、膨大な放射能を放出している青森県「六ヶ所再処       理工場」の稼働の中止とその閉鎖を求める意見書の提出に関する陳情( 提 出 者 西東京市南町   落 合 ヒ デ       西東京市向台町       藤 井 功 子  安全な食べ物は、だれにとっても生きるための基本です。  農業が基幹産業である青森県では、三方を海に囲まれ、海の幸にも恵まれた食料の 宝庫です。県は、県内の人々に“地産地消”を奨励し、県外にぱ攻めの農畜産物、 水産物”という政策に大変力を入れています。  今、日本は食料の自給率が39%という非常に危機的な状況の上、食の安全・安心が 問われる事件が続発し、人々は不安な日々を強いられています。そうした中で青森県 の食に対するこの政策は、日本じゅうの人々にとって歓迎すべきことです。  しかしその一方、青森県では、1日で原発が1年分に放出するのと同量の放射能を 放出しなければ稼働できない「六ヶ所再処理工場」の建設が進められてきました。  2006年3月29日、青森県・三村申吾知事と六ヶ所村・古川健治村長が日本原燃株式 会社と「本格操業と変わらないアクティブ試験の安全協定」を締結したことによって、 この六ヶ所再処理工場は、3月31日からその作業が開始され今日に至っています。こ の試験では430トンもの使用済み核燃料が用いられています。  そして2007年10月12日、県原子力施設環境放射線等監視評価会議評価委員会が開催 され、県と日本原燃が2007年4月〜6月に測定した、六ヶ所村周辺空間放射線や農水 産物の放射能濃度のデータが公表されました。そのデータによると、再処理工場に近 い尾駮沼ではトリチウムが検出されるなど、微量でも危険な放射能による環境汚染が 確実に始まっていることが見てとれます。  使用済み燃料年間800トンを処理する本格操業ともなれば、放射能による汚染は加速 度的に進むことになります。セラフィールド(英)、ラ・アーグ(仏)の再処理工場周辺 地域の子どもたちの白血病がふえているなどの報告もあり、六ヶ所村周辺でも同様の ことが起こるのではないかと危惧されます。また、最悪の場合、長い年月をかけて遺 伝子そのものが傷つけられてしまうということもあり得ます。  直接浴びることがなくとも、周囲の食物などが汚染されることも当然考えられます。 県は再処理が行われれば青森県産の食料から放射能が出てくることを認めながら、知 事みずからが「安全・安心で高品質な青森県産品」を東京などでトップセールスして いますが、それはその食品が放射能で汚染されなければ言えることです。  青森県の生産者が手塩にかけてつくったりんご、にんにく、長芋、ホタテなど多く の「青森県産品」が全国の店舗にたぐさん並びます。西東京市においても同じです。  食料の宝庫青森を再処理による放射能から守ることは、そのまま市民の食を守るこ とにつながります。そのため次のように要請します。 要請項目  議会等におかれましては、西東京市民の食の安全を確保するため、膨大な放射能を 放出している青森県「六ヶ所再処理工場」の稼働を一刻も早く止め、閉鎖する意見書 を内閣総理大臣及び経済産業大臣に提出すること。