┌────────────────────────────────┐ │これは森てるおのホームページ用に参考用として掲載したものであり、│ │誤字、脱字等がある場合があります。正確なものを必要とする場合は、│ │西東京市ホームページ、または西東京市役所でご確認ください。   │ └――――――――――――――――――――――――――――――――┘ 委員会提出議案第3号    保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書  上記の議案を会議規則第14条第2項の規定により提出する。   平成20年9月25日                  提出者 文教厚生委員長 保 谷 清 子    保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書  歯や口腔を健康な状態に保ち、咀嚼や口腔機能を維持・回復することは全身の健康 の増進や療養・介護のQOLを向上させ、国民医療費節減にも役立っていることが「8 020運動」によって実証されている。  また多くの国民は、歯科医療について保険の利く範囲の拡大と自己負担の軽減を強 く望んでいる。  しかし現実の歯科医療では、歯科診療報酬が抑制されているため、このような国民 の要望に反して保険給付範囲が年々縮小されている。  例えば、平成18年の診療報酬改定については、歯周病の定期的管理の条件が厳しく され、日本歯周病学会員の82%が「歯周病の治療ができにくくなった」との調査結果 (宮崎・鹿児島・沖縄3県歯科医師会会員並びに日本臨床歯周病学会会員アンケート) に端的に示されているように、事実上、歯周病の治療・定期的管理は保険で行えなく なっている。  また、義歯の作成・調整のための診療報酬が低く抑えられるとともに厳しい条件が 付加されたために、従来以上に保険でより良く噛める入れ歯の提供が困難になってい る。  これらのことから、歯科技師だけでなく、歯科衛生士、歯科技工士の労働環境も一 段と厳しくなり、各地の歯科衛生士や歯科技工士養成所で廃校、定員割れが起きてい るなど、将来の歯科医療確保さえ危ぶまれている。  このような事態を放置すれば、多くの国民の健康維持に支障を来すだけでなく、国 民医療費の節減にも逆行することになりかねない。  よって西東京市議会は、国会及び政府に対し、保険で歯周病の治療・管理が十分に できるとともに、より良く噛める入れ歯が提供できるなど、より良い歯科医療が行え るよう強く求めるものである。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年9月 日                      西東京市議会議長 遠 藤 源太郎   提出先 内閣総理大臣、厚生労働大臣、衆議院議長、参議院議長