陳情第15号 「知的障害児・者の作業所を広い場所に、地域支援センターとして彼らの生涯の       暮らしを支援していきたい」に関する陳情(平成13年5月24日受理)  提 出 者 西東京市向台町                  田無手をつなぐ親の会会長 今 村 千恵子 外190名 陳情事項  1.知的障害児・者の生涯の暮らしを支えていく地域支援センターとして、@作業所を仕事を   する場として広い場所に、A生まれ育った地域で作業所へも通える生活寮を、B緊急一時保   護。必要な人には年齢や愛の手帳の度数に関係なく突然の出来事に即対応したい。  2.東京都知的障害者育成会は、都が障害者施設開設に向け3年間で集中投資する福祉推進プ   ランに乗り、都内に3つ目の入所更正施設をつくる準備をしています。西東京市も候補地で   あり、保谷・田無の親の会も応援しています。御支援のほどお願いいたします。 陳情趣旨  1.作業所(さくらの園)を広い場所に    障害者が学卒後約40年、生涯のほとんどを過ごす日中活動の場です。卒業がありません。   春秋の各養護学校からの体験実習の場として、また夏休み中の実習(中学3年〜高校3年)   受け入れにも活用されています。ぎっしり積まれた仕事(紙袋)の山に囲まれ、品物を運ん   だり動くたびにぶつかり合い、狭いことから起こる摩擦がふえています。和やかに精一杯仕   事に励めるよう、また地域の方々がボランティアとして自由に出入りしていただけるような   作業所・広い場所をお借りしたいのです。例えば、緑地にする予定とのことですが谷戸の原   子核研究所跡の一部が利用できれば交通の便がよく、覚えにくい人たちも数カ月で覚えられ   そうです。西原小学校と西原第二小学校の統合後に、または市の合併後の統合による廃校を   少しの改修で利用できる障害者の作業所等に転用できないでしょうか。既に他区・市では少   子化によりあいた廃校を利用しておりますし、東京都でも学校の有効活用を推進しています。  2.生活寮(グループホーム)    都内に1,000名を超える知的障害者が施設入所を待機しておりますが、田無親の会も親の   高齢化による父子・母子家庭が増加し、親亡き後は遠くの施設に入所せざるを得ません。作   某所とあわせて生活寮(グループホーム)をつくり、生まれ育った地域の中で彼らの生涯の   暮らしを支援していきたいと思います。今施設に入所している人たちも、今後できるだけ地   域に戻すよう指導されております。スウェーデンでは入所施設は既に全廃し、重度の人たち   まで中心地のグループホームで生活しています。  3.緊急一時保護    突然の出来事に電話1本で即対応できる緊急一時保護。年齢制限や愛の手帳の度数に関係   なく、親の入院・通院、兄弟の保護者会、そしてレスパイト等、幅広く活用できる緊急一時   保護が必要です。   西原小学校統合後の廃校は、地域め健康な方々のコミュニティセンターとして、また障害  児・者の地域支援センターとして作業所の上に生活寮と緊急一時保護を。給食設備があり、お  弁当屋さんや軽食・喫茶コーナーもやってみたい。養護学校を借りて行っているスポーツ教室  も体育館や校庭があり活用できそうです。学齢児の放課後対策も取り組めまず。学校転用への  夢は尽きません。ぜひ、障害児・者の生涯の幸せを願う親の会の希望をかなえていただけます  よう、よろしくお願い申し上げます。