陳情第22号 安全・安心まちづくり条例(仮称)の制定等に関する陳情(平成13年8月7日受       理) 提 出 者 西東京市泉町   西東京市防犯協会会長 石 川 三 郎 要   旨  西東京市は多摩地区の玄関口として年々都市化が進み、本年1月には田無市と保谷市が合併 し、新市が誕生しました。今後においても西東京市は時代の変遷とともにさらに発展すること が予想されます。さて、最近における東京都内の犯罪情勢は年々増加傾向にありますが、西東 京市におきましても女性を狙うひったくり事案を初め、空き巣などの侵入盗や自転車・オート パイ盗などの乗物盗などが目立っており、また、悪質な少年犯罪も発生するなど、市民生活の 安全と年穏を脅かす事件が多発しています。このような犯罪情勢に対処するためには、地域住 民の協力により犯罪を防止し、市民が安全で安心して暮らせる「まちづくり」を進めることが 必要と考えますので、ぜひともこれらの対策を講じていただきたく陳情するものであります。 理   由  昨年中、東京都内で発生した刑法犯罪の総数は29万件余に達し、犯罪史上最高を記録するに 至っています。このような現状から、今後における都内の犯罪情勢を展望するに、昨今の社会 情勢を反映し、ますます複雑多様化の傾向が予想され、その先行きが懸念されます。  さて、西東京市内におきましてもピッキング使用による侵入盗、女性や高齢者を狙うひった くり、痴漢やストーカー事案、さちには自転車・オートバイ盗等の乗物盗など、少年による犯 罪も含め市民生活を脅かす犯罪が多発しており、昨年は約3,000件に達したとされています。  これらの犯罪は、今後ますます増加することが予想されます。防犯協会は特に市内における 犯罪情勢に対応した地域安全活動に着目し、市民が安全かつ安心して生活できる地域環境づく りに貢献することを最大の使命とし、日々地道な活動を推進しております。西東京市の誕生に 伴い、従来の田無市と保谷市とを統合の上、西東京市防犯協会を結成し、組織を充実させると ともに新体制における防犯、ボランティア活動を着々と進めているところであります。  西東京市におかれましてはこうした状況を踏まえ、次の事項に関する対策をぜひとも講じて いただきますようお願いいたします。なお、本陳情に関しましては、多方面の団体からも賛同 を得ておりますことを申し添えます。 要望事項  1 「安全・安心まちづくり条例」(仮称)の制定に関すること    市民の防犯意識を高揚し、犯罪に対する自主的防衛手段を講じるに必要な条例を制定す   る。  2 防犯協議組織の設置に関すること    犯罪をなくし、市民が安全かつ安心して生活できる西東京市の実現を目的とする、市長   を会長とした協議機関を設ける。  3 犯罪防止のための環境設計に対する指導・助言に関すること    被害に遭いにくい住宅・公園・道路及び自転車置き場等をつくるための指導・助言等を   行う。  4 防犯器具等の開発・提供に関すること。ひったくり防止ネット・防犯用立て看板・ポス   ター・チラシ等を市民に提供し、防犯意識を高める。  5 広報媒体の提供に関すること    市の広報誌・インターネットホームページ等に防犯情報を掲載し、市民に対して防犯思   想の普及を図る。  6 防犯ボランティア活動に対する支援に関すること    ボランティア活動に従事する会員に対し、ユニフォーム・帽子・腕章等の支給及び市の   施設を提供する。  7 適切な生活安全相談に関すること    市民の犯罪被害に対する支援並びに関係機関・団体との連携による生活安全相談に適切   に対処する。  8 地域安全活動の推進に関すること    高齢者の保護、環境浄化活動等、地域安全活動を主体的にもしくはボランティア等と共   同して推進する。