陳情第45号 「都立図書館再編成計画」に関する意見書提出を求める陳情(平成13年11月28日        受理) 提 出 者 西東京市西原町      科学あそぴの会  赤藤 由美子       西東京市芝久保町     ロッキー文庫   越野 里美  私たちは未来の社会を構成する子どもたちが主体的に考え、行動する社会人としての成長 を願い、それをはぐくむ力は読書によって培われると信じて読書運動を行っています。この 運動を支えるものが図書館であり、図書館はすべての人に読書環境を保障する社会教育施設 です。  このたび都立図書館が大きく変えられると新聞報道などで知り大変驚いております。読売 新聞(多摩版・10月19日)は都立多摩図書館の蔵書14万冊を手放す準備が始まったと報じ、 これは都立図書館が「都立図書館のあり方検討委員会」が中間まとめとして発表した(7月 中旬)のを受けて、「今後の都立図書館3館の運営について」(8月下旬)によるものであ ることを知りました。  その内容は、@中央図書館を中心館とし、日比谷及び多摩は分館と位置づけ、3館の一体 的運営と収蔵・サービスを行う。A多摩図書館は、「児童・青少年、文学、多摩資料図書館」 と位置づける。B日比谷図書館は、児童・青少年資料を多摩に移管し、その他は現状維持と する。C収蔵整理は原則として中央に一元化する。多摩は児童・青少年資料、新聞・雑誌及び 多摩行政郷土資料のみ収集整理する、というものです。  多摩図書館は、市町村の図書館への協力貸し出し、協カレファレンスなどの役割があり、 多摩地域の図書館にとって欠かせない存在となっています。だが、このことは多摩地域の市 町村立図書館に事前に意向を確認することなく伝えられ、館長協議会では多摩地域の市町村 立図書館の運営に与える影響が余りに大きいことを危惧し、11月13日に次の陳情趣旨と同様 の要望書を東京都市教育長に提出し、東京都教育庁並びに都立中央図書館に対して要請して おります。  私たちは、館長協議会が多摩図書館の役割を正しく認識し、要望書を提出したことに敬意 を哀し、館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関に届けたいと思っています。  西東京市議会におかれましても、都立図書館の再編計画が真に都民の図書館利用に最善の ものとなるよう、関係機関に意見書を提出してくださいますよう陳情いたします。 陳 情 趣 旨 1 これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、利用   者へのサービスの水準を維持すること 2 日比谷図書館の児童資料移管に伴う多摩図書館の資料14万冊の廃棄については慎重に対   処すること 3 都立図書館の運営は市町村立図書館や利用者に及ぼす影響が極めて大きいことにかんが   み、今後は事前に意向を確認する。計画を早期に明らかにし、協議することなど協力関   係を強めること