陳情第14号 障害児の親の就労保障を求める陳情(平成14年5月23日受理) 提 出 者 西東京市田無町              西東京市学童クラブ連絡協議会 会長  松 本  毅  日ごろより学童クラブの充実に向け御尽力いただき、ありがとうございます。このたびの平成14 年度学童クラブの入所につきましても、多大なる御配慮、御協力をいただき感謝しております。  しかしながら、障害を持つ児童については「西東京市立学童クラブ障害児指導実施要綱」に基づ き、定員は各施設3人以内とされました。現状では、定員オーバーした場合、点数制により高学年 の子どもから先に他の学童クラブヘ移動しなければなりません。自宅、あるいは学校から遠距離の 学童クラブヘの入所が決定されると、単独での登所が困難になり、保護者などの付き添いが必要に なります。そのような場合、勤務時間を削るか、あるいは再就職が困難な社会情勢のもとでの離職 を余儀なくされます。  一方、東京都では、男女平等参画のための東京都行動計画「チャンス&サポート東京プラン2002」 の中で、行動計画の概要(3)として家庭との両立支援〔男女が仕事と育児や介護とを両立させて、多 様な生き方が実現できる環境を整備する。〕と明記されており、今後も女性の社会進出は進み、障 害を持つ子の親もまた同様の権利があると考えます。  よって、障害を持つ児童に対しての対策を以下のように要請いたします。                       記 1 平成14年3月1日施行の「西東京市立学童クラブ障害児指導実施要綱」では、障害を持つ児童  の定員を各施設一律3人としていますが、西東京市は、わずか24学童ですので、それぞれの学童  クラブの環境条件(施設の広さ)や立地条件(障害児学級が近くにある)を考慮し、定員数の見直し  を早急に実施していただけるよう要請いたします。 2 平成14年3月1日施行の「西東京市立学童クラブ障害児指導実施要綱」では、対象児童が「お  おむね中程度」とされ、旧田無市の入所条件「集団生活ができる」を適用すれば入所できたはず  の児童の入所が認められていません。専門性のある指導員を配置することによって、希望する児  童全員が学童クラブに入所できるような措置を要請いたします。 3 「西東京市立学童クラブ障害児指導実施要綱」の施行により定員オーバー、入所条件によ  り入所できなかった子どもにつきましては、学童クラブの増設、もしくは学童クラブにかわる  施設の設置などの対策を責任を持って実施していただけるよう要請いたします。