陳情第21号 社会福祉法人西原樹林会の国庫補助金不正受給事件の解明促進を求める陳情        (平成14年6月4日受理) 提 出 者 西東京市田無町         松 本 良 子  5月14日、特別養護老人ホーム「青い鳥」を運営する社会福祉法人西原樹林会の野口理事長 と前都福祉局長、建設を請け負った建設会社荒井組社長など5人が補助金適正化法違反の疑い で埼玉地検に逮捕された事件は、市民に衝撃をもたらしました。  新聞報道によれば、前都福祉局長を除く4人は、野口理事長が約4億円を持っているように 装った金融機関のにせ残高証明書を都に提出し、西原樹林会設立の計可を得た疑いがあること、 さらに残高証明書の偽造が発覚し、都が「青い鳥」への補助金申請手続をとめると、今度は荒井 組が用意した見せ金計約3億6, 000万円を野口理事長らが借金して工面したように装い、うそ の事業計画書を提出して国の補助金計3億6,000万円を受給した疑いがあること、そして前都 福祉局長はこうした不正を知りながら、自民党の元都議の依頼で手続を進めるよう指示した疑 いがあるとされています。  また「荒井組は当初の見積もりより安上がりな設備を使うなどして、建設費を2億3,000万 円浮かせていたことも判明。一部が法人側に還流していたと見られる」とも報道されています。  国民の税金にまつわる政治家と官僚・業者による不正事件に、多くの国民が怒っているとき、 その地方版とも言える今回の事件は、市民に驚きと怒りを与えています。  「青い鳥」は多くの市民が利用する施設であり、これからの市の福祉にとっても重要な施設で す。  この事件にかかわる市の情報を明らかにし、市民の不安や疑惑にこたえていただくようお願 いします。