議員提出議案第28号   狂牛病(牛海綿状脳症)対策に関する意見書  上記の議案を会議規則第14条の規定により提出する。  平成13年12月21日                 提出者 西東京市議会議員 倉 根 康 雄                 賛成者 西東京市議会議員 相 馬 和 弘                     西東京市議会議員 中 山 寛 子                     西東京市議会議員 土 井 節 子                     西東京市議会議員 渡 辺 嘉津子                     西東京市議会議員 石 毛   茂                     西東京市議会議員 酒 井   澄                     西東京市議会議員 浅 野 高 司 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――      狂牛病(牛海綿状脳症)対策に関する意見書  9月10日、日本初の狂牛病感染牛が、その後、11月21日に2頭目が、11月30日 に3頭目が発見され、この問題で後手に回った政府の重大な責任を改めて浮き彫りにし た。  1996年4月にWHOが、「ヒトおよび動物の伝達性海綿状脳症に関連した公衆衛 生の問題に関するWHO専門家会議報告書」を発表し、世界のWHO加盟国に「国民の 健康保護のための勧告」を行った。その中で、狂牛病に関して「各国は狂牛病物質を含 む可能性のある組織が、いかなる食物連鎖(ヒトおよび動物の)にも入らないようにす る。すべての国は、反すう動物の飼料に反すう動物の組織を使用することを禁止する」 と勧告した。政府がこれを真剣に受けとめ、この時点で狂牛病の感染源となる肉骨粉の 使用を禁止していれば感染を防ぐことができた。  よって西東京市議会は、政府に対し、以下の対策を講じることを求める。 1 狂牛病となった牛の感染ルートの解明が残されたままであることが消費者の不安を   増幅させている。どんな経路で感染したのか、徹底的な原因究明を行い、全頭検査の   内容を含め狂牛病はかかわる情報を包み隠さず公開すること。 2 政府の失政で深刻な被害を受けている肉牛生産農家や関係業者に対して、政府の責   任で万全の支援と被害補償を行うこと。 3 もともと草食で植物の茎や葉などの飼料をたんぱく質に変える能力を持つ牛に、肉   骨粉などの動物性の飼料を与えたような畜産政策を見直すとともに、安全な食べ物が   消費者に行き渡ることを目指し、牛の生態に合った飼育と加工が行えるようにする   こと。   以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成13年12月  日                        西東京市議会議長 佐々木 順 一 提出先 内閣総理大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、衆議院議長、参議院議長