議員提出議案第1号    多摩地域の保健所再編整備案に反対する決議  上記の議案を会議規則第14条の規定により提出する。   平成14年3月28日                     提出者 西東京市議会議員 岩 越 笙 子                     賛成者 西東京市議会議員 大 川 真 理                         西東京市議会議員 葉 原 時 美                         西東京市議会議員 中 山 寛 子                         西東京市議会議員 西 村 誠 一                         西東京市議会議員 小 林 たつや                         西東京市議会議員 森 下 典 子                         西東京市議会議員 渡 部 保 男                         西東京市議会議員 桐 山 ひとみ                         西東京市議会議員 安 岡 厚 子                         西東京市議会議員 田 崎 敏 男 -------------------------------------------------------------------------------------    多摩地域の保健所再編整備案に反対する決議  保健所は、地域における保健衛生行政の中心的機関として、多摩地域住民の健康の保持及び 増進を図るため、多様な保健衛生活動を行っている。  しかしながら、東京都は、住民に対する保健、医療、福祉のサービスは住民に身近な市町村 が行うべきであるとの考えから、平成12年8月に「衛生局改革アクションプラン(第二次)」を 発表した。この中で多摩地域の都立保健所を、二次保健医療圈に1ヵ所の「新基幹型保健所 (仮称)」に再編整備し、都は地域保健医療の推進、市町村支援及び健康危機管理等の役割を担 うこととした。さらに平成13年10月に「21世紀の東京都保健所〜多摩地域の保健サービスの再 構築に向けて〜」を発表し、現行の都立12保健所を平成15年度には5保健所に再編整備し、こ れよ人口30万人以上の八王子市と町田市にそれぞれ1ヵ所の市立保健所の設置を推進している。  しかし、多摩地域の保健医療の実態を見ると、保険業務が少しずつ市町村に移管されつつあ るものの、保健医療の専門性や都が保有する医療知見の蓄積を有効活用するなどの面から、依 然として都立保健所が市民にとっては重要な保健行政機関であることには変わりはない。  さらには、現在、特別区の区域には24保健所が存在することと照らし合わせても、都の再編 案による7保健所は、人口規模から見て適正配管とは思われない。また、地域保健法は、保健 所の所管区域の設定に当たり、保健医療と社会福祉のそれぞれの施策について有機的な連携が 図られるように定めることとしているが、比較的面積の広い多摩地域において、この配置数で は連携確保に支障を来すのではないかと懸念される。  したがって、これらの諸事情を十分検証し、かつ市町村の意見を十分聴取の上、この種の再 編案を策定すべきものと考える。  よって西東京市議会は、今回の都の多摩地域の保健所再編整備案に断固反対し、撤回を強く 求めるものである。  以上、決議する。  平成14年3月 日                           西 東 京 市 議 会