平成12年陳情第9号  平成12年3月8日受理    東京都の教職員に対する「人事考課制度」の導入に関する意見書採択の陳情書 <陳情趣旨>  現在、日本じゅうで「教育改革」といった言葉がもてはやされ、学校へ通う子ども を持つ私たち父母も「教育の困難」を身をもって痛感させられる毎日です。  そのような中、東京都は「人事考課制度」と銘打って都内の公立学校の教職員に対 する新しい評価制度を4月から導入しようとしています。都は山積する教育課題に対 し、「教員の意識改革と資質能力の向上が強く求められている」とし、Γ能力と業績 に応じた人事管理を通じて、教員一人一人の特性や経験に即した人材育成と資質向上 を図る。」としています。私たちも親として教職員の資質能力の向上はもちろん望み ますが、それは教育の中身や「学校の枠組み」を超えた問題解決にはなりませんし、 第一、さまざまな問題の解決をまず教職員の役割だとしていることにも疑問を感じま す。  私たちは、子どもたちと毎日接する先生たちが、落ちついた環境で仕事ができるこ とを望みます。そこに競争原理がなじむとは到底思えません。教職員や保護者も含め た話し合いを重ねるためにも、4月からという性急な制度の導入をしないよう、東京 都に意見書を上げていただきたく陳情いたします。 <陳情項目>  ・教職員に対する人事考課制度の4月導入をしないよう、東京都教育委員会及び  都教育庁に意見書を上げてください。  平成12年3月8日                    陳情者                    保谷市ひばりが丘                          赤  木  英  一  保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿