平成12年陳情第11号  平成12年3月8日受理    2000年度 保谷市の学校教育を充実させ、父母負担の軽減を求める陳情書 陳情項目  子どもと学校が大きな困難に直面している中で、保谷市の学校教育の教育条件を改 善・充実させるよう努めてください。とりわけ、次のことについて新たな予算措置を講 ずるように強く要望します。 1 父母負担軽減措置費をこれまでの内容で実施できるように予算措置すること。   [陳情趣旨]  行き届いた教育を保障するために、授業の中で活用しているワークやドリルを資料集 などの副教材とともに、一定の額の中で市費で負担してきました。この父母負担軽減措 置費は、義務教育の無償化を一歩でも実現する施策として他市に誇れるものでした。 年々、各家庭における教育費の負担が大きくなる中、行き届いた教育を保障するために、 これまでと同様にワークやドリルを含めた副教材を市費で購入できるような予算措置を 強く要望します。 2 昨年度まで小学校各校で全学年対象に実施してきた演劇教室を、それまでの規模で  実施できるようにすること。また、今年度まで中学校で実施してきた芸能鑑賞教室に  ついても、これまでどおり実施できるように予算措置すること。   [陳情趣旨]  子どもたちが毎年楽しみにしてきた「演劇鑑賞教室」は、子どもたちの心を豊かには ぐくみ、舞台芸術に身近に触れることができる極めて貴重な体験学習の場となってきま した。今年度からこれが6年間に1回しか体験できないことは、教育条件の大変な切り 下げとして、保護者や学校現場から市の予算に対する大きな不信の声が広がっていまし た。また、中学校の芸能鑑賞教室の費用も全額保護者負担になれば、生徒1入当たり 1,000円以上の負担になり、実施が難しくなります。よりよい文化・芸術を友達と 共感し合い、人間として心豊かに育つことを大切にするのは、今日の学校教育でますま す欠かせないことであり、学校だからこそできる大切な教育の機会です。コンピュータ ーを充実させ、総合的な学習の予算を大幅に確保する形で、子どもたちが楽しみにして いるこのような行事を削減せざるを得ないような予算の組み方を改めるように求めます。 3 音楽鑑賞教室のバス借り上げの費用を復活すること。   [陳情趣旨]  保谷二小、東伏見小、中原小では、こもれびホールまでバスを使用してきましたが、 今年度は徒歩で行かなければなりません。保谷二小からは、5年生の児童全員がこもれ びホールまで片道およそ1時間も歩いていくことになります。授業確保など教育活動q 一層の充実が言われている中、移動にかかる時間が余りにも大きいという問題、さらに 児童の安全上の問題、特に悪天候の場合等、こもれびホールに近い学校に比べ、大きな 困難を生じております。これまでどおりバスの借り上げを強く求めます。 4 社会教育プールが充実するまでは、プール指導員謝礼金を従来どおり確保すること。   [陳情趣旨]  夏季プールの指導員確保のための費用カットによって、従前のような規模での夏季プ ールの実施が困難になっています。社会教育プールが充実して、これまで以上に児童生 徒にとって充実した夏季プールが実施できるように早急な施策を求めると同時に、それ までの間、これまでの夏季プールが維持できるように指導員確保の予算を復活するよう 求めます。 5 図書専門員を各校に1名配置すること。   [陳情趣旨]  保谷市では、現在2校に1名の図書専門員が配置され、児童生徒の読書指導や図書の 管理に大きな成果が上がっており、大変ありがたいことと思っています。今後、総合的 な学習など図書室の活用がますます拡大するとき、図書室にいつでも専門員の先生がい て、子どもたちが相談できれば、どんなにか図書室の役割が充実するかと思います。図 書整理員ではなく、各校に1名の図書専門員を配置するように、予算の拡充を要望しま す。  平成12年3月8日                   陳情者代表                    練馬区石神井台                     保谷地区協議会                     議 長  倉  橋  昭  雄  保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿