平成12年陳情第13号  平成12年3月9日受理    公教育の場での「日の丸・君が代」強制に反対する陳情書 【陳情の要旨】  「国旗・国歌法」が制定されましたが、保谷市立小学校・中学校の卒業式・入学式 等において、「日の丸・君が代」を強制しないことを求めます。 【陳情の理由】  文部省は、昨年8月の国旗・国歌法制定後、これまでの「日の丸・君が代」の実施 調査結果をもとに、実施率の低い都県には、実施徹底を求めてきました。政府は強制 せず、罰則はないなどと言っていますが、教育現場においては、じわりじわりと締め つけがなされています。「日の丸・君が代」の押しつけに従わなかったり、異議をは さんだ教職員への減給や文書訓告などの処罰が各地でふえています。  これからの卒業式・入学式に当たって、当市においてもこのような処分が行われな いよう願っています。  「国」が、アジア・太平洋戦争への深い反省を欠いたまま、卒業式や入学式等の学 校行事において「日の丸・君が代」を強制することは、「考える人間」より「従う人 間」の形成を図ろうとするものではないかと危惧いたします。  一人一人の考えが十分尊重されることが大切です。考えが異なることを表示するこ とで不利益をこうむってはなりません。憲法に保障された個人の思想・良心の自由が 侵されないよう、子どもたちに「日の丸・君が代」を強制しないことを求めます。  教職員もまた、思想・良心の自由が侵害されないことを求めます。   平成12年3月9日                     陳情者代表                      保谷市富士町                       日の丸・君が代ネットワーク                       代表 牧 子 真佐子 保谷市議会議長  渡  部  保  男 殿