平成12年陳情第20号   平成12年8月10日受理    難病患者等居宅生活支援事業についての陳情書   日ごろは、私たち難病患者に御理解を賜り厚くお礼を申し上げます。また、難  病対策の拡充に御尽力くださり、重ねて感謝申し上げます。   さて、貴職も御承知のように平成7年12月に障害者基本法第7条の2に基づ  く障害者基本計画を受けて定められた「障害者プラン」において、難病患者に対  しホームヘルプサービス等の適切な介護サービスの提供を推進することが規定さ  れました。 厚生省では、これを受けて「難病患者等居宅生活支援事業の実施について」  (平成8年6月26日付健医発第799号厚生省保健医療局長通知)を定め、平 成9年1月から、難病患者等ホームヘルプサービス事業等4事業を実施していま  す。(実施主体は市区町村、3事業と対象となる難病患者等の範囲は別紙資料を  参照)   私たちは、この事業が速やかに実施されるものと期待していましたが、都内で  は平成12年7月現在、4市・8区のみで残りの15区、23市、5町、8村は  実施されていないのが現状です。本年4月から介護保険制度がスタートし、新た  な在宅福祉サービスも始まりましたが、病状が悪化と緩解を繰り返すこと等から  要介護認定を受けられない難病患者等や要介療5の認定を受けても、その症状か  ら社会生活を継続していくには介護保険制度より濃密なサービスが必要な難病患  者にも、本事業が適用されることになっています。   この事業が実施されてから3年6ヵ月余が経過しているのに、なぜ進展しない  のか、また、進まない原因はどこにあるのかについて大変心配しています。   私たちは、この事業の対象者である当事者団体としてこの事業が速やかに実施  されることを心から切望いたしています。   つきましては、以上の実情をお酌み取りの上、貴議会におかれましては、一日  も早くこの事業の実施に御尽力くださるようお願い申し上げます。    平成12年8月9日               陳情者代表                千代田区猿楽町2−2−1 渾田ビル206                 東京難病団体連絡協議会                 会 長  北  爪     勇  保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿