平成12年陳情第25号  平成12年9月4日受理    市使用のディーゼル車を低公害車にかえることを求める陳情書 陳情の要旨  ディーゼル車排出ガスの有害性が明らかにされている。新市誕生を機に、現在市で 使用しているディーゼル車を、環境にやさしいCNG車やLPG車等の低公害車に切 りかえていただきたい。 陳情の理由  東京都は昨年夏、都民の健康を守るために「ディーゼル車NO作戦」を展開し、大 気汚染物質の窒素酸化物(Nox)と浮遊粒子状物質(SPM)を排出するディーゼ ル車の規制に乗り出した。  今年1月の尼崎公害訴訟判決では、SPM中のディーゼル排気微粒子(DEP)と 気管支ぜんそくとの因果関係を認定し、一定量以上のSPM排出差しとめを命じた。 環境庁もディーゼル乗用車・中型トラックの新規販売禁止やSPM対策も盛り込んだ 自動車Nox削減法改正強化の方針を固め(2002年施行目標)、8月にはDEP に発がん性を認めた(DEPの発がん性はすでに世界保健機構(WHO)が認めてい たもの)。  このように、ディーゼル車排ガスの有害性はだれしも、が認める状況になっている。 現在走行中のディーゼル車は早急にディーゼル微粒子除去装置(DPF)を装着する か、低公害車にかえていくことが望まれている。  5月に発表された「東京都環境白書2000」では、自治体が率先して、ディーゼ ル代替車としてLPガス(LPG)車や圧縮天然ガス(CNG)車の導入を進める必 要性を指摘している。排ガス性状の比較で最もクリーンなのがCNG車だが、CNG は頻繁に燃料補給が必要で充てん施設が少ないことから普及がおくれている。  しかし、幸いなことに保谷市には東京ガスの充てん施設があるため(青梅街道・柳 沢)、今市が保有するCNG車は公害パトロール用のワンボックス型1台だけのよう だが、地の利を生かしでもっと積極的にCNG車を導入してほしい。  特に保谷市は、SPMの測定値が自動車排ガス測定局(柳沢)でも一般環境測定局 (下保谷)でも、環境基準を超えて高濃度であることや、気管支ぜんそく等の大気汚 染健康障害認定患者(18歳未満)人口比挙が97年度より3年連続東京都ワースト 1位(田無市は同連続4位)という状況で、市民は環境と健康への不安を抱いている ため、市は足元からクリーンな環境づくりに取り組んでほしい。  新しく西東京市となる機会に、21世紀にふさわしい環境づくりの一環として、ご み収集車やバスその他のディーゼル車をCNG車やLPG車に切りかえていただきた い。  平成12年9月4日                     陳情者代表                      保谷市柳沢                        なくそう公害・市民の連帯保谷                        代 表  柳  田  正  樹 保谷市議会議長  渡  部  保  男 殿