平成11年陳情第36号  平成11年9月17日受理 保谷市心身障害者生活訓練室増室に関する陳情書 1 要 旨  重度障害者が通所する保谷市心身障害者生活訓練室(東伏見6−9−19旧えにし だ保育園)では、室内が狭く過密状態のためパニックを起こす人が多く、けがが絶え ません。  大きな事故が起こる前に、至急生活訓練室と棟続きの多目的ホール等全部が生活訓 練室として使用できるようお願いいたします。 2 理 由  現在生活訓練室には動きの激しい人を含む知的障害者6名と、知的障害、肢体不自 由合併の車いすの人5名が通所しております。  この建物は保育園を改装使用しているため、廊下がなく狭い部屋がつながっている だけで独立した部屋がありません。体の大きな大人が狭い部屋に集まると圧迫感があ り、すぐにかみついたり、たたいたり、ひっかいたりの自傷、他傷行為を起こす状態 になってしまいます。1人大声を上げてパニックを起こすと他の人たちは逃げ場がな く、雨が降っていても外へ避難しなければなりません。  職員の方々の努力でこれまで大きな事故もなく過ぎてきましたが、人数もふえ一段 と動きの激しい人だちもふえた中で、親は自分の子どもがいつ被害者になるか、また 加害者になるかもしれないと心配しています。  最近、訓練室から帰宅した子どもの様子が、何かいらいらしていたり、自傷行為が 激しくなってきたことが気になりました。他の親に聞いてみたところ同じように感じ ているということなので、訓練室の職員に様子を伺いました。  利用障害者の人数がふえたにもかかわらず、部屋は広がらずそのままのため、全体 の障害者がほんの少しのことで、パニックを起こすようになってしまったということ でした。  生活訓練室は重度という点だけが共通で、障害の種類は皆ばらばらです。極端に動 きの速い人、遅い人、手を添えてやっと歩ける人、車いすの人、そういう人たちが同 じ場所で日常生活をともにし、作業訓練やレクリエーションなどの活動をしています。  パニックを起こす原因として、車いすの人が、幅の狭いところを自分でこぐとき、 体をのけぞらしたり、手を広げたりするため、立っている人にぶつかりトラブルにな ります。  空間が少ないということで、大きな人がいきなり走り出したりすると恐怖感を感じ パニックを起こしてしまいます。利用者同士が接近することが多く、そのときひっか いたり、つねったりされて怒り出すというように、狭いために起こるトラブルが大半 を占めております。これが小さな子どもならともかく、手かげんということを知らな い力のある若者です。大きな事故につながりかねません。  利用者の安全確保のために、どうしても別室が必要なのです。  一日も早く他の部屋も使用ができ、少しでも現状が和らぐことを願っています。   平成11年9月17日                   陳情者代表                    保谷市東伏見                     保谷市心身障害者生活訓練室                     保護者代表  石川みどり  保谷市議会議長   渡 部 保 男 殿