平成11年陳情第41号  平成11年11月26日受理    障害者のための防災計画に関する陳情書  阪神の大震災には、人ごとでない恐怖を抱いた人が多いと思いますが、日がたつに つれ、目の前の目まぐるしい出来事に目を奪われ、やや関心が薄くなってきているの ではないでしょうか。「天災は忘れたころにやってくる」と言われますが、東京に大 変な災害が発生しかねないことを忘れるわけにはいぎません。保谷市としての防災計 画は既に作成されているようですが、その中に障害者に関する計画も組み込まれてい るのでしょうか。  阪神大震災の際、障害者にとってはつらい状況がいろいろあったようで、保谷市で はそのようなことのないよう至急御検討いただきたく、陳情いたします。 陳情項目  1 障害者のための防災計画を整備してください。  2 特に、避難所には「障害者のための部屋」、車いすの人たちのためのトイレ、   スロープを設けてください。 陳情理由  阪神大震災では、ライフラインが寸断された中での避難所生活で、大勢の方たちが 苦しい生活を余儀なくされました。  特に、障害を持つ人たちにとっては大変なことだったようです。   ・聴覚障害者の場合は、避難の案内が聞こえなかった。いろいろな指示が錯綜す    る中で、種々のサービスが受けられなかった。   ・視力障害者の人たちは、避難所内で歩き回ることが難しかった。   ・車いすの人たちの場合、使用できるトイレがなく、数日間もつらい思いをした。   ・知的障害や自閉傾向の人たちの場合、大勢の人たちとの共同生活が難しかった。  挙げれば切りがないのですが、ハード面の不備については、善意や思いやりだけで は解決できません。早急に整備が必要です。  また、保谷市では車いす用のトイレは格納してありますが、実際に使用していない ので、いざというときうろたえることにならないか心配です。組み立ててみる、使っ てみるということで、据えつけの場所、水の便、処理など、いろいろのネックが予想 されます。すすめる会では、毎年保谷小学校で行う「スポーツのつどい」の際、緊急 用のトイレを実際に使ってみることを提案していますが、事後の処理の予算がないと 断られています。  本来は、避難所となる各学校に車いす用のトイレが常設してあれば、心強いと思い ます。   平成11年11月26日                   陳情者代表                    保谷市柳沢                     保谷市障害者福祉をすすめる会                     会 長 横 田 美恵子  保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿