平成11年陳情第43号  平成11年11月26日受理    心身障害児の就学指導に関する陳情書  我が子が障害児であると告げられたときの親の心情は大変なものがあります。それを 乗り越えるための支援として、保谷市の場合は「こどもの発達センターひいらぎ」が大 きな支えになっております。  そして、就学の時期が来て、再び親の悩みが始まります。  我が子の障害や発達の程度についての理解、これからの見通し、各種の教育機関の情 報等、教育に素人の親にとっては、わからないことが多く、専門家のお知恵をおかりし たいところです。  就学前健康診断や心身障害教育についての教育相談は、このような親の状況からすれ ば頼りにし、相談に乗ってほしいものなのです。しかし、現実には「専門家が一方的に 意見を押しつける」「親の話を十分に聞いてくれなかった」という不満が多いのです。  1つは、「短時間で」「機械的に」「選別」されたという思いが残ることです。  また、「専門家」と相対するとき、自分の意見を言いにくい母親が多いこともありま す。  教育機関の実情をよく知らないままに、話が進んでしまうことにも不満を持ちます。  最近は、当事者の自己選択を尊重されるべきだという考え方が支配的になり、国の 「社会福祉基礎構造改革」の基本的な方針としても提示されております。  親自身が情報を持ち、我が子についての進路選択ができるように努力すべきなのでし ょうが、そのためには、就学相談に関係する方たちにも配慮していただきたいことがあ ります。  このような現状を御理解いただき、次のことを実施していただきたく、お願いいたし ます。 陳情事項  1 障害児の就学についての相談や決定の方針、方法についての説明会を早い時期に   開催してください。  2 就学相談には時間をかけ、「一緒に考える」ゆとりを持ってください。  3 我が子については、素人ではあっても親が知り尽くしていることもあります。ま   た、親自身が自主的に方針を決めたのでなければ、その後の状況に自主的に対応す   ることはできません。当事者である親の意見を尊重してください。  4 各種の教育機関(養護学校、心身障害学級等)を見学できるよう、お手配願いま   す。   平成11年11月26日                    陳情者代表                     保谷市柳沢                      保谷市障害者福祉をすすめる会                      会 長 横 田 美恵子  保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿