平成11年陳情第44号  平成11年11月26日受理    心身障害学級の配置計画についての陳情書  心身障害教育の充実については日ごろ御配慮をいただきありがとうございます。  その中でも、親の立場としては、障害を持つ我が子がどこで教育を受ければよいの か、いろいろ悩んでおります。  保谷市では、普通学級、心身障害学級、都立の盲・ろう・養護学校という選択肢に なりますが、聞くところによれば、都内のほとんどの地域では、通級学級が数多く設 置され、普通の学級に在籍しながら、障害に対応した指導も受けられるようです。保 谷市としても、通級学級を設置していただき、一人一人の子どもの状況に合わせた教 育を整備していただきたいと願っております。  また、知的障害児の学級が小学校、中学校に各1校しかないことも、保谷市の地理 的条件、通学の便を考えますと、ぜひ検討していただきたいところです。  財政事情の悪化している時期ではありますが、よろしくお願いいたします。 陳情事項  1 心身障害教育についての検討委員会を設置し、保谷市の心身障害学級の配置計   画を策定してください。  2 その際、心身障害教育の現場教師、障害児の家族の代表も参画させてください。  3 通級学級については、特に情緒障害児のための学級を早急に設置してください。 陳情理由  1 昭和36年に中原小学校、38年に保谷中学校の心身障害学級が開設されて以   来、市内心身障害学級の基本構造が維持されてきていますが、心身障害教育、障   害者福祉をめぐる環境や理念は大きく変化しています。再検討の時期に達してい   るのではないでしょうか。  2 通級制の学級は、現実の二ーズから東京都が全国に先鞭をつけたものですが、   その必要性を文部省も認めるに至りました。  3 教育現場の実践、関連科学の研究が進む一方、児童生徒の心身の問題が深刻化   するなどの状況変化があり、固定制の心身障害学級だけという体制は時代おくれ   と言わざるを得ません。  4 11月2日の教育委員会を傍聴した際、保谷市には心身障害学級配置のマスタ   ープランがないことを聞き、心細い思いをしました。財政事情を考えますと、長   期計画に基づき効率的な計画による心身障害学級配置を検討することが一層求め   られているのではないかと考えました。  5 通級制の学級については、在籍する学校の指導との綿密な連携が必要です。通   級学級と母学級及びそれを囲むネットワークについても開設計画の要件として検   討する必要があり、現場教師、保護者の参画が必要ではないかと思います。  6 情緒に問題を抱える児童生徒の増加は社会問題にもなり、不幸な事故の生じる   心配があります。今、その緊急の対応が求められているのではないでしょうか。   平成11年11月26日                    陳情者代表                     保谷市柳沢                      保谷市障害者福祉をすすめる会                      会 長 横 田 美恵子  保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿