議員提出議案第18号    国民への医療費負担増計画に反対する意見書  上記の議案を提出する。   平成12年12月11日提出                    提 出 者  高 梨   功                    賛 成 者  桐 山 ひとみ                      〃    森   輝 雄                      〃    茂 木 千佳子                      〃    林   一 夫 保谷市議会議長  渡  部  保  男 殿 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    国民への医療費負担増計画に反対する意見書  国民に新たな負担増を強いる医療制度改革案が参議院で審議されている。  主な改革点の1つは、70歳以上の患者負担増である。外来の場合、すべての 医療機関で診療1回当たり530円の定額負担(月の支払い上限2,120円) の現行制度にかえ、原則として1割定率負担を導入する。入院は1日1,200 円の定額負担を、月の支払い上限(低所得者以外は3万7,200円)を設けた 上で、1割定率負担となる。これによって、外来・入院とも、窓口負担は平均で 1.5倍になる。また、人きな病院ほど、患者負担の上限額を高くする。これら の制度改革が実行されれば、病気が重く、医療費がかかる高齢者ほど窓口での負 担が重くなり、受診抑制を加速させるばかりか、低所得の高齢者を大病院から排 除し、老人への医療差別をさらに広げるおそれがある。患者負担増は70歳未満 の患者にも及ぶ。現行で月6万3,600円という高額療養費の自己負担限度額 が引き上げられる。こうした負担増が、介護保険の利用料・保険料負担や年金の 給付抑制などと重なって生活不安を拡人し、個人消費の一層の足かせとなること は明らかである。  よって保谷市議会は、政府が行おうとしている国民への医療費負担増計画に強 く反対する。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。   平成12年12月  日                     東京都保谷市議会議長                        渡  部  保  男 内閣総理人臣  あ て 厚生大臣