議員提出議案第20号    小中学校でのPCB蛍光灯の早期交換のための都の支援策を求める意見書  上記の議案を提出する。   平成12年12月11日提出                    提 出 者  葉 原 時 美                    賛 成 者  佐々木 順 一                      〃    佐 藤   満                      〃    森 下 典 子                      〃    森   輝 雄                      〃    林   一 夫 保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    小中学校でのPCB蛍光灯の早期交換のための都の支援策を求める意見書  八王子市内の小学校で、蛍光灯コンデンサーの破裂により猛毒のポリ塩化ビフ ェニール(PCB)が飛散し、児童4人が病院で診察を受けるという事故が発生 し、父母や学校関係者に衝撃を与えた。マスコミによると、1997年以降、学 校の照明器具からPCBが漏れて生徒や職員が気分を悪くするなどの事故が、文 部省が把握しているだけでも10件近く起きているとのことである。  既に97年に、日本照明器具工業会は、通常10年前後から劣化が進行し、 15年を超える長期使用では、安定器・コンデンサーの故障を生じ、発煙・容器 破損等の事故が発生することもあると、危険性を指摘し、地方自治体に早期交換 を呼びかけていた。学校で使用されているPCB使用の蛍光灯は、すべて25年 以上使用され、いつ破裂してもおかしくない状態にある。  危険を承知で放置してきた国と地方の行政当局の姿勢は即刻改めるべきである。 国はようやく文部、厚生、環境などの関係省庁が、PCB入りのコンデンサーを 使った照明器具を、全公共施設で2002年3月までに安全なものに取りかえる ことを柱とする緊急対策案をまとめた。  通産省によると、1個当たりの交換費用は2万円前後と言われている。問題は、 交換のための予算措置が国と自治体で行われることである。  保谷市議会は、子どもたちの生命と安全を守る立場に立って、都が国に対して PCB蛍光灯の早期交換のための予算措置をとることを求めるとともに、率先し て区市町村と協力して調査し、区市町村が速やかに交換ができるよう、財政支援 を行うことを求めるものである。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。   平成12年12月  日                     東京都保谷市議会議長                       渡  部  保  男 東京都知事 あ て 東京都教育長