議員提出議案第31号    激増する野菜等の緊急輸入制限(セーフガード)の発動を求める意見書  上記の議案を提出する。   平成12年12月11日提出                    提出者 酒 井   澄                    賛成者 高 梨   功                     〃  森   輝 雄                     〃  桐 山 ひとみ                     〃  鈴 木 久 幸                     〃  山 田 忠 昭                     〃  茂 木 千佳子                     〃  岩 越 笙 子                     〃  林   一 夫 保谷市議会議長   渡  部  保  男 殿 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    激増する野菜等の緊急輸入制限(セーフガード)の発動を求める意見書  野菜の輸入は1992年と1999年の比較で3倍以上にふえるなど、輸入野 菜の激増によって、野菜価格は10年来の最安価を記録し、保谷市においても特 産であるキャベツの記録的な価格の下落が続いている。  また、「東京ふるさと野菜供給事業」の平成13年度中止との動きやキャベツ の特産地である群馬・長野での3回に及ぶ人規模な産地廃却の実施等、深刻な状 況となっている。         こうした生産地での生産抑制努力にもかかわらず、秋冬物キャベツの価格の低 迷が続く中、農家にとって生産費の回収さえもできないなど、経営を著しく圧迫 しており、こうした農家への打撃が農産物関連産業全体を危機に陥れ、長引く不 況とも相まって地域経済にも深刻な影響をもたらしている。  WTO協定に基づく「緊急輸入制限」(セーフガード)は、輸入の増加が「国 内生産に重人な損害を与え、または与えるおそれのある場合」は、「特定の産品 の輸入に対する緊急輸入制限措置」を講ずることができると明確に定めている。  輸入野菜等の激増によって価格が暴落し、地域農業が根底から脅かされる状態 となっている今、緊急輸入制限の発動は急務である。  よって保谷市議会は、激増する野菜等特定産品の緊急輸入制限(セーフガード) 措置の発動を強く求める。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。   平成12年12月  日                     東京都保谷市議会議長                        渡  部  保  男  内閣総理大臣  農林水産大臣 あ て  外務大臣