平成12年請願第6号  平成12年12月1日受理    どろんこ作業所の安全な活動場所の確保に関する請願書 紹介議員  山 田 忠 昭  茂 木 千佳子  麦 倉 一 眞  桐 山 ひとみ  高 梨   功  森   輝 雄  林   一 夫 要   旨  現在のどろんこ作業所にかわる国基準による小規模作業所として安全な活動場所の 確保を早期に実施してください。 理   由  どろんこ作業所が使用している行政財産東伏見1号及び2号分庁舎は、築40数年 の木造の建物で、現在老朽化が非常に激しい状況にあります。老朽化がもたらした被 害の実例として、昨年5月作業所外壁のすき間から入り込んだミツバチの女王蜂が、 内壁との間に住みつき、それとともに無数の働きバチが作業所の中を飛び回っていま した。このことは、老朽化と昔の簡易的な建築のため、作業所へ進入可能なすき間が 多数存在していることが原因です。消毒業者によると「働きバチは、いたずらをしな ければ攻撃しない、巣に戻れないと力尽きて死んでしまうから大丈夫」とのことなの ですが、作業所に通所しているのは、何らかのはずみでハチを怒らせてしまい、攻撃 されたときには抵抗も避難するのも困難な重度障害者です。そして、ミツバチをえさ にしているスズメバチが襲来する可能性もあり、そうなってしまったら、何もしなく ても攻撃され、命が危険にさらされてしまいます。  結局、消毒が終了するまでの間、通所制限、業務縮小を数日行いましたが、今年5 月に、また同様の事態が繰り返されました。このままにしておくと、毎年5月に通所 制限を行わなければならないという、通所訓練施設としては、屈辱的な事態に陥って しまいます。  2つ目の実例として、作業所の雨漏りの問題があります。以前から数カ所で起きて いた雨漏りですが、業者の方によると老朽化のため、かわらが削れ下地にたまって雨 漏りを起こしていて、屋根全部を交換しなければだめとのことで、当日は応急処置し かできませんでした。応急処置のおかげでとりあえず雨漏りはおさまっていますが、 業者の方の話では、また雨漏りが起きるとのことでした。  雨漏りが起きると、今のこの老朽化した建物ですと、漏電火災の危険もあります。 大規模地震の際には、この老朽化の程度から判断すると、倒壊する可能性も大きいと 思われます。事実、阪神大震災のとき、当所のような古い建物を使用していた小規模 作業所等が数多く全壊しました。  電動車いすを使用している重度障害者が多数通所している当所で、火災や地震が発 生した場合、とても狭い建物から避難するのは非常に困難です。また、簡易的な建築 は断熱効果が全くなく、特に夏には柱の関係で普通のクーラーが設置できず、弱いウ インドークーラーだけで過ごしている現状で、暑さのため健康を害した人もいます。  以上の理由で、国基準による小規模作業所として安全な活動場所の確保を、早急に 実現していただくことをお願いする次第です。   平成12年12月1日                    請願者代表                     保谷市東伏見                      どろんこ作業所                      所 長  伊  藤  雅  文 保谷市議会議長  渡  部  保  男 殿