請願第11号「西東京市立・泉学童クラブの施設改善」に関する請願(平成14年6月3日受理) 提 出 者 西東京市泉町    市立泉学童クラブ父母の会 安 部 洋 子 紹介議員 保 谷 育 彦  相 馬 和 弘  浅 野 高 司  林   一 夫      鈴 木 宏 一  二 木 孝 之  土 井 節 子  渡 辺 嘉津子 請願事項要旨  学童クラブ入所希望者の全員受け入れに伴う「著しいスペースの狭小の改善」をお願い申し上 げます。 請願理由  1 学童クラブにおけるスペースとは    保谷・田無2市合併の際の選挙公約であった「学童クラブ待機児ゼロ」を目指して御努力   をいただいていることに、私ども働く親は深く感謝しております。    ここで必然的に生じてきますのは、学童1人当たりのスペースの狭小化です。    市の児童課では「厚生労働省に学童クラブの1人当たりのスペースを定める基準がない」   ことを理由に、改善を考慮する必要はないというスタンスをとっています。しかし、厚生労   働省児童家庭局 育成環境課 児童環境づくり専門官 鈴木雄司先生に問い合わせたところ、   「1人当たりの必要面積を厚労省が定めると、地方の弱小な学童クラブが閉所に迫い込まれ   てしまうので、あえて定めていない」とのことでした。    他に、すべての児童を対象とした厚生労働省・放課後児童健全育成事業の国庫補助の目安   の一つとして「おおむね1.65平方メートル掛ける登録した児童数の面積を確保すること」と   あります。    現在、当クラブは45名の児童と5名の大人が使用登録しており、有効床面積は49平方メ   ートルです。既に、雨天時にささいなことから1人の児童が素手でガラスを割り、他の児童   がガラスの破片を浴びるという事故が発生しています。  2 私たちが施設改善が可能であると考える理由    当クラブは、市立泉小学校内の空き教室を利用させていただいています。隣接している空   き教室は、当クラブの用具室と市の防災課が管轄する災害時備蓄庫が兼用しています。備蓄 庫を敷地内に有する他の学校施設では、空き教室ではなく体育倉庫のように校庭などに別個   に建てているところが多いと聞きます。    備蓄庫の場所を防災課に御検討いただければ、“間の壁を抜く”という簡単な工事でスペー   スは2倍になるのです。    他に、昨年12月の閣議で学童保育に初めて国から「施設整備費」がつくことが決定してお   り、平成15年3月までに申請のあった自治体に12億3,000万円が予算計上されています。   まだ時間的には十分猶予があるので、当市も名乗りを上げられないものでしょうか。  3 次代を担う子どもたちの健全な育成のために貴議会のお力添えを    現代社会の抱える「老人介護」「障害者問題」「少子化に伴う税負担の問題」……等々を担   っていくのはほかならぬ子どもたちです。NHK「クローズアップ現代」にもたびたび登場   した茨城県大洋村では、寝たきり老人を激減させたと同時に“子どもたちの健全育成こそ老   齢化社会の礎”と考え、大きな予算と斬新な発想を子どもの施設整備に注ぎ込んでいます。    どうぞ貴議会でも、現状に即した施設整備が行われますよう関係諸機関にお働きかけいた   だきたくここに請願申し上げます。