議会活動は市民自治のために〜納得できる行政を求めて
『ACT』第145号 2001.5.14 アクト新聞社
 「地方政治に政党はいらない」「納得できる行政は情報の徹底公開から」というのが無所属市民派を名のって選挙に出た時のキャッチフレーズです。

 市民が住民訴訟で行政の不正支出を追求したときに議員は誰一人として協力しなかったことや、任期の途中に発生した大型道路建設計画に対して、住民の間に疑問の声があがっているのに、住民の意見を聞くこともなく議会が勝手に「促進決議」を提案し、共産党以外の全議員の賛成で可決したことなどに今でも怒りを抑え切れません。全議員を相手にして議会を変えてやると、好きでもない議員に立候補しました。

 古い枠組みの中で市民のために働くという主観的な市民派ではなく、政治や行政を可能な限り直接民主制に近づけて行くために議員という立場を使い、議員の役割を出来るだけ限定させていこうと考えています。市民の一人として、すべての情報を手にすることが出来て、自分に関わる行政の意志決定に直接関与することが出来るならば、嫌いな議員をしている必要はない、そんな状態を作ることを目的にしています。

一人で出来る議会活動

 住民が支払った税金を使って運営される行政は、当然その税金の使い方を理由を含めて明らかにする責任があります。その自覚が足りない行政に対して住民の側から情報公開を迫る動きがこの2年の間に大きくなりました。行政をチェックする役割を負っている議会は何をしていたんだということになります。多くの議員や会派が自分たちの政策の一部を実行させるために行政にすり寄って、総与党化した議会はチェック能力をなくしてしまいました。議会を行政のチェック機関と捉えている私には、地方政治で「与党」というのは考えられません。

 行政とそれをチェックする立場の議員の対応を、是々非々の姿勢で見て市民に報告することは一人で出来ます。すべての議員をチェックしてやろうというのですから、これを確実に実行すると、ことの必然として無所属、無会派になります。風当たりが強くなることは折り込み済みです。意地悪や懐柔の働きかけがあれば、それも当然市民に情報として提供します。議会の中だけでチマチマやろうと考えていません。

市民の運動こそ自治の源泉

 市民運動が取り組んでいる課題を議会の中に積極的に持ち込んでいくことはもちろん、議会の中で問題として出てきた事柄を市民運動が取り上げていくなどの連携で、行政や議会のあり方を変えていくことができるのではないかと取り組みを続けています。

 ただ、議員がいるから何事かが出来るとか、いなければ出来ないとかいうのは基本的におかしいことだと思っています。私が議員になる前には議員が情報を独占し、会派、党派の都合にあわせて小出しにするというのが一般的で、議員と懇意にしていなければ情報を手にできませんでした。それも手に出来るのはフィルターがかかった情報です。奪い合うか談合で分け合うかの違いはあっても、議会は各種利権のぶんどり合戦の場になっており、必然的に情報操作があるということでしょう。私がそれに風穴をあけて情報の独占を妨げているだけで、今でも基本的に状況は変わっていません。

 市民が監査請求をした市長交際費は、今後は支出要綱を作り支出簿は情報公開室で常時公開すると議会で答弁をしました。合併直後の監査委員不在という制度の不備は市民と一緒に国家賠償請求訴訟で追求しています。住民監査や訴訟など使える手段は何でも使うという市民運動では議員は一つの手段です。議員が担える部分は議員がやればいい、議会で出来なかったことは市民運動として担えばいい、相互に補完しあって納得できる行政を実現したいと考えています。




 言いたい放題のページへ戻る

 表紙へ戻る