議員特権を廃止しよう |
特権意識を生む議員特権を廃止しよう! 議員に「選良意識(特権意識)」を与える、おかしな「議員特権」は廃止するべきです。議員をことさらに持ち上げる仕組みが議員に特権意識を植え付けます。 身近な例として、つい先日まで続いていた議員控え室での喫煙行為があります。市民や職員が外で吸っているのに、全館禁煙になっている庁舎の中で吸い続けた行為の裏に、「自分たちはいいんだ」「自分たちは特別だ」という気持ちがあったことは間違いありません。議員という自分の威光が通用しないところではやらないのだから。 以前、飲酒運転で接触事故を起こし、相手方にお金を渡してもみ消そうとした西東京市の議員が、逮捕された直後に辞任した事件がありました。これなどは特権意識の成れの果てです。議員の威光が通用しないところでの行為だったのが運のつきです。 喫煙も、たとえば駅で吸っていて、いくら注意されても止めなかったら、議員のほうを辞めることになりませんか?こんな議員のやることが、市民のためだと言えますか?心地いい特権を維持するため、「次の選挙」をにらんだ自分のために決まっています。 市民の監視によって、これまでにできたこと 市民の監視は悪しき制度の改廃につながります。 行政の仕事の一部を他の自治体と一緒に処理するための組織「一部事務組合」。そこに「出張」する議員に報酬(給料)を出すのは税金の二重払いです。全廃が筋ですが、最初の段階として、ほとんどの組合が報酬の引き下げをしました。私が今も世話人をしている「市民自治をめざす三多摩議員ネットワーク」の申し入れをマスコミが取り上げ、市民が事実を知ることになった結果です。 市議会議長会という団体が行なっていた温泉地での「会議(管外会議)」や、長期在職議員への表彰制度は、私たちが廃止の申し入れをしてから「管外会議」は即座に、議員表彰制度は4年かかりましたが、いずれも廃止になりました。市民に知られてしまった結果、市民の監視が強まった結果です。 まだ残っているもの 市民の監視が行き届かなくて、まだ残っているものもたくさんあります。西東京市の中で言えば、各種審議会や委員会に議員が加わる際の報酬(議員にとっては二重報酬)や、議員も含まれる「功労表彰」制度。 議員を「先生」と呼ぶ風習はさすがに最近ではなくなったものの、いろんなところで議員を特別扱いし、また特別扱いを求めることが残っています。 今では市町村合併に際して住民投票を行なうのは一般的ですが、西東京市の合併の際には「合併の是非を問う住民投票は議員の権能を侵す」という見解が当時の市長たちや多くの議員たちから表明されました。制度を最大限に拡大解釈してでも、市民の上位に議員を据え置いておこうという風潮はまだまだ残存しています。 議員たるものは 「まず襟を正す」市民の名において、このことをすべての議員に要求してください。「特権意識を生む議員特権の廃止」によって、木のてっぺんに登った議員を地面に引き降ろすことができます。 「市民と同じ目線に立ち、法的に保障された権限を使って、市民の名において行政を監視し、市民の一部が満足するためではなく、市民のだれもが納得できる施策を提案し、その実現を目指す」すべての議員にそうなってもらいたいものです。 市民との相違点は、「法的に保障された権限」があるかないかということだけです。そんな時代の市民になりたいですね。 議員を手段として、市民が中心の時代、市民が主役の社会を作る努力はまだまだ必要ですね。 |