森てるおの拡声器 <第10号> 2001年7月発行  (html版)


 ・田無事務所    西東京市西原町1-4-6-101 TEL.0424-50-7147 FAX.0424-50-7148
 ・保谷事務所(自宅) 西東京市北町3-4-5    TEL&FAX.0424-24-3410

 街角で見かけたら気軽に声をかけてください。<写真>

まちづくりにモデルはいらない!
 地方の時代だと言います。合併はそのためのものと言われています。地方自治体の数を減らして国がこれまで三千の自治体に払ってきた地方交付税をはじめとするいろいろな負担を減らそうということです。権限は握っておきたいが、お金は出したくないという国の姿勢が現れています。
 そうはいっても地方分権は大きな流れです。この機をとらえて住民自治を一歩も二歩も進めましょう。近隣市を見習う必要はありません。うらやましく思わなければ独自のまち作りが出来ます。
 二階に上がって梯子を外されかねない、国頼みの新市建設計画は慎重にして、身の丈に合ったまち作りをしたいものです。

何のための暫定予算だったのか? 本予算にも反対
 西東京市の最初の通年予算(本予算)が6月議会に提案された。これが可決されたら、3月の違法な暫定予算は本予算の中にとけ込んで、何事もなかったことになってしまう。行政の違法を糾す議員が「諸般の事情を考慮して」行政に手心を加えてしまったら、行政はやりたい放題のことができるという事実が一つ判明した。しかし、私は認めるわけにはいかない。
 それはともかく、3ヶ月の猶予をもらって作った予算だ、さぞ立派な予算になっただろうと思ったら、新市建設計画に盛られた事業をただ乱雑に並べたものに過ぎなかった。
 新市建設計画は合併特例債という借金頼み。借金には頭金は必要だし、他のところにはお金が回らないというのが正直なところ。福祉、教育、文化には冷たい予算になった。これなら、3月に暫定予算にすることはなかった。
 市民参加と称して委員会、審議会を無秩序に立ち上げる一方、合併記念公園では汚染調査が終わらず市民の準備が整わないのに、国に補助金を要請してその後のスケジュールを固め、公約の企画段階からの市民参加を困難にしてしまった。本気で市民参加を考えているのか疑わしい。公園用地の無償提供が無理ならば、買い取り時期の繰り延べを国に求めるべきだ。
 予算がなければ仕事は出来ない。だから環境重視と言いながら、大気汚染対策は何も考えていないし、調査さえやる気がない。大気汚染で喘息などの呼吸器系疾患に苦しむ子どもたちに、行政としてどんな責任を果たすのか。
 住民福祉に厳しい、相変わらずのハコもの優先予算には賛成できるわけがない。

西東京市の環境はおおむね良好...でも、根拠はありません
 ある議員の質問に、市長が「西東京市の環境はおおむね良好」と答弁しました。その後、私が『排ガス測定で基準値を超えているのになぜ良好と言えるのか』と質問したのに対して「一部で高いところがあるが、それ以外では良好だ」と答えました。そこで重ねて『根拠はあるのか』と聞いたことに対して「根拠はありません」という答弁をしたのです。
 柳沢にある自動車排ガス測定局では環境基準を超えまたダイオキシンの広がりも確認されています。さらに、東京都の大気汚染障害者に認定されるこどもたちは罹患率でも患者数でも最悪を競い合うほど深刻なのに、原因調査さえされていません。
 根拠がないとわかっていながら平気で議会に「嘘をつく」のがこの市長の環境認識です。調べもせず、データにも基づかず、現実に発生している子どもの被害には目をつぶり、根拠もなく良好だ、安全だといっているだけの市長に、私たちの命や健康を預けることはたいへん危険です。
 この市長の無責任な発言は会議記録として残ります。「保谷高範市長問題発言集」の中でも特筆ものです。

助役はふたり必要か?
 助役の人数を二人にする議案が出された。理由は市長公約の女性助役を実現させるためという。一人だったら男だけれども、二人目は女性にするというのだ。なぜ、一人だったら女性でないのか、どんな仕事をさせるのか、費用はどれくらいかかるのかといった質疑の果てに継続審議になった。
 助役が二人になれば、当然報酬に加えていろいろな経費がかかる。市長、助役、教育長、収入役等々が一人になるのは合併効果といわれていたのではなかったか。合併しても降格はないので部長クラスも余剰になっている。人材を有効活用して税金の無駄遣いを避けるべきだ。公約を果たしたかったら、最初から女性助役を登用すれば良かったのだ「まず女性」でなかったところに市長の女性観が示されている。
 東京都に有能な人材の派遣を要請して就任した助役なのだから、能力がなければ取り替えてもらえばいい。ふたり目の助役の出る幕はない。

市議の責任を放り出した都議候補2名
 先日の都議会議員選挙には西東京市議2名が立候補結果は1名当選1名落選だった。当選したのは山田忠昭初代議長。合併後の初議会を何日も空転させて決まった議長だ。ところが就任後わずか3ヶ月で、都議選立候補のため突然議員辞職をし、議長職を放り出してしまった。それも自分が議長として招集した会議の1時間半前のこと。前例を調べたら選挙のために現職議長が議員を辞めるのは前代未聞。何のために議長になったのか、無責任きわまりない。初代議長の肩書きがほしかったのだろうが、無責任議長が都議になって何をするのか。
 落選した小峰和美元市議はどうか。5月分の報酬をもらいながら5月に開かれた会議には一回も出ないで都議選の事前運動にいそしみ、6月1日も居座って6月分の報酬と賞与をもらった。自分に恥じることはないのだろうか。都議候補としての主張「税金半分、都議半分」は面白半分だったのか。
 「欠席理由を調べて出席要請をし、それでも出席しないなら自治法に基づいた懲罰の手続きをとるべきだ」という私の要請で、議長と会派代表が小峰議員を訪ね、6月4日付で辞表を出すことになった。しかし、議員辞職は本会議で承認する決まりなので20日まで保留に。結局、15日の都議選立候補で自動的に失職し、辞表は意味がなくなってしまった。
 こんな訳で小峰元市議は一度も出席しなかった5月、6月分の市議報酬と昭和病院議員報酬合わせて100万円以上の報酬を受け取ったが、さて市民の皆さん、この費用は当然?それとも不当?

多摩六都科学館組合で報酬改正の議案を提案!
 かねてから二重取りとの批判があり、最近ではマスコミの紙面をにぎわせている「一部事務組合」の報酬について、全面的な改正案を提案しました。
 市長らが併任する正・副管理者、理事、市の収入役が併任する収入役の報酬をゼロにして、議員については会議の日数分だけ日額で支払うというものです。
 各市の分担金(税金)で運営されていて、市民から科学館の存在自体に疑問の声も出ています。まずは、自らの報酬を見直したいものです。
 臨時組合議会の審議では「報酬を下げるための協議を行う」「10月の定例会で議決する」という2点の確認がなされたので提案をいったん撤回しました。
 問題は報酬額ではなく、報酬を支払う根拠です。納得できる結論が出なければ再提案も考えています。

市長交際費続報
 市長交際費の明細は、要求どおり情報公開室で常時閲覧できるようになりました。住民監査請求の結果、不当な支出とされた名刺広告料は、市長が私費で返還しました。現在、旧両市の市民から新たに監査請求が出されています。
 各種団体との懇親会費を整理すれば、年間350万円も必要ありません。引き続き要チェックです。

議会トピックス
* 選挙違反疑惑を問われて「電報で何でこんなに騒ぐんだろう?」−これを公式の記者会見の席で言ったか、立ち話で言ったか市長は覚えていないらしい。議会での答弁も立ち話と一緒?軽いはずだ!
* こもれびホールから市民集会所までを網羅する「文化交流施設運営審議会条例」が継続審議に。当然だ。コミセンや地区会館で住民の自主管理組織の上に市の審議会ができたら、住民管理はどうなるの?
* 建設委員会で「聞き忘れたことがある」と渡辺委員が発言を求めたが、酒井委員長が質疑は一回限りとして認めなかった。十分な審議のためには認めるべきだ。旧田無では出来たこと。明らかに後退だ。
* 3月議会で「田無都市開発(株)の経営には参加しない」と頑固だった市長。「市が90%近く出資している会社。経営権を握り、責任をもって出資金の保全をしろ」と要求したが、今議会では一転「代表取締役に就任したい」と発言。『株式会社』を少しは理解できたのかな?

市政調査費と議員の報酬
 調査研究活動費の一部として、これまで規則で支給されてきたものを、条例で支給することになりました。それぞれ年額、旧田無で25万円、旧保谷で20万円だったものが月額2万円(年額24万円)になりました。領収書を添付して提出する収支報告書は情報公開の対象になり、残額は返還することになっています。
 これを第2報酬だという市民もいますが、私はむしろ今の議員報酬の3分の1か4分の1の額を議員活動費として別枠にし市民監視のもとに置く方がいいと考えています。
 議員の活動費に税金や健康保険料がかかったり、活動しない議員ほど可処分所得が多くなるという今の報酬のあり方のほうが不合理なのではないでしょうか。

我が家にネコがやってきた!
 18年飼ったネコが老衰で死んだ。当分飼うのをやめようと思っていた矢先に、知人から、戸外に居ついた野良ちゃんをもらってくれないかと頼まれて連れて帰った。
 慣れないうちは外にも出せず、しばらく家の中だけにおくことにした。ところが、2日たってもウンチもオシッコもしない。外に出してみようとお散歩ヒモを買ってきた。付けて外に出したとたん、引き手を振り払って逃走。追いかけて行くと数件先の垣根を越えようとしている。たいへんだ、でも後先は考えないのがネコ。逃げたい一心で飛び降り、案の定垣根にヒモを絡めて首吊りになってしまった。
 猶予のない緊急事態だ。大急ぎで抱き上げたら、「よくも首を絞めたな!」 とばかりにガブッ!思いっきり腕をかまれてしまった。一咬みしたあと野良ちゃんは、興奮と緊張で疲れたのかおとなしくなった。咬まれた腕は血を噴いている。上着もズボンも血だらけ。転々と血の跡を道に残してつれて帰った。
 出血は続くし、手はしびれる。日曜日だったので救急車で病院に。(実は救急車に乗ったのはこれが初めて。)幸い、神経に影響なく咬み傷だけで済んだが、一週間腫れが残った。
 その後野良ちゃんはこっそり家出をしたものの、お気に入りの餌をくれるところもなく、3日目に戻ってきて、今では台所で何ごともなかったように大の字に寝そべっている。


【旧田無市地区の皆様へ】
 1999年1月、保谷市議に初当選し、ただ一人の無所属市民派として活動してきました。旧保谷市地区には本紙を広範囲にポスティングでお届けしていますが、旧田無市地区はほとんど回りきれないでいます。毎号確実にお読みになりたい方は、定期購読をお申し込みください。また、ご近所に本紙を配布していただける方を募集しています。事務所までご連絡ください。

「森てるおと語る会」にお越しください!
 拡声器10号、お読みになっていかがでしたか。「もっと詳しく聞きたい」「一言、言いたいことがある」どんなことでもかまいません。お話においでください。
 @日時 8月24日(金曜日) 午後7時〜9時
  場所 田無駅南口 イングビル3階 第1会議室
 A日時 8月26日(日曜日) 午前10時〜12時
  場所 西東京市役所保谷庁舎 東分庁舎地下 第2会議室




拡声器のページへ戻る

表紙へ戻る