森てるおの拡声器 <第11号> 2001年10月発行  (html版)


 ・田無事務所    西東京市西原町1-4-6-101 TEL.0424-50-7147 FAX.0424-50-7148
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 「テロも報復も反対!」三多摩議員ネットワークで街頭アピール(写真は立川駅北口) <写真>

保谷高範西東京市政の環境重視とは木を切り、プラスチックを燃やし、大型道路をつくることか!!
 3月の市長就任の所信表明で「21世紀は環境の世紀」と環境重視を高らかに宣言した保谷市長でしたが、6月の予算の中では全く骨抜きになっていました。今回の9月議会では緑、ごみ、道路について後ろを向いていることがはっきりしました。
 市民から陳情が出されていた、道路用地にかかる木立の伐採を中止してほしいという陳情や、プラスチックの焼却をやめてほしいという陳情について、「木は残せない」「プラスチックは燃やす」との立場をとり、「36m道路見直しはしない」と言明しました。

 あらやしき公園の南にある木立を道路建設のために伐採するという計画に近隣住民が中止を申し入れた件では、森てるおは「緊急に道路を作る必要性がない」「後背地として残すことであらやしき公園の価値が高まる」と保存を求めましたが、伐採されてしまいました。残念!
 市民が燃やせないごみとして分別しているプラスチックごみを燃やそうという件では「焼却場の柳泉園から十分な説明がない」「基本計画に違反している」「燃やさないで処理する方法はある」と焼却でも埋め立てでもない、容器包装リサイクル法に添った処理を求めました。この法律は昨年4月から全面実施になっているのですが、罰則がないので西東京市は遵守していません。また、市民に不燃物として分別させておいて、可燃物と一緒に燃やすというのは背信行為です。
 36m道路は東京都が「環状9号線という側面もある」と認めているもので、完成時には外郭環状線(外環)が開通している計画だということが新たにわかりました。外環が開通していなければ36m道路は外環の代わりになって交通量が予測より多くなるのは間違いありません外環が完成するまで計画を凍結するべきだ」と迫りましたが、凍結しないと答えています。交通量を低く見積もれば環境基準は達成できます。しかし都市部では、これまで計画交通量が予想を下回ったケースはほとんどありません。
 市町村の第一の任務は市民の健康や生命を守ることです。保谷高範市長はそのことがわかっていない、施策から見る限りそう断定せざるを得ません。理解する努力をしていただこうではありませんか。

シルバー人材センターで不正経理発覚!!
 シルバー人材センターは高齢者の雇用機会を作るための公益法人。各市にひとつという規定に従って旧両市の組織統合を進めている過程で、旧田無シルバーに不正な経理が見つかった。背任・横領も疑われている中で「選挙疑惑追及に対する市長陣営の反撃」という見方も出されている。とんでもないことだ。不正は不正、疑惑は疑惑。森てるおは両方とも厳しく解明に努めている。
 市は年間4000万円近い運営補助金を旧田無シルバーに出していた。当然、市に監理監督の責任がある。ところが事務局長の職には市の部長が出向し、定年後一定期間留任して次の部長と交代するという「天下り」が行われていた。監理監督が甘くなるわけだ。それでも1998年の監査報告が補助金の支出項目が明確ではないと指摘している。つまり「どこに使ったかわからない」ということ。
 追加監査はしなかったのか、議員や議会は何をしていたのか。政治抗争だといっている場合ではないだろう。

選挙違反…市長の責任は?
 発信者の逮捕・有罪が確定した電報事件。肩書きのない電報に肩書きを付けて発表したのは保谷市長派陣営。虚偽事実の公表になるのではないですか。
 9月議会で「知事当人からきたものだと申し訳ないから善意で発表した」「選挙中なら誰でもやること」と答弁した市長。皆さん納得できますか。
 選挙違反はやってもいいといっているようなもので、市長の政治家としての資質が問われます。

多摩六都科学館の報酬は半額に!
 科学館の議員は構成各市の議員の中から選出。理事には市長らが就任、その中から管理者を選出。ここでも報酬が支払われます。森てるおは「理事等の報酬はゼロに、議員報酬は日額に」という提案をしましたが、10月の定例会で報酬引き下げを決めるという合意ができて提案を取り下げていました。
 どの程度引き下げるかを話し合った結果、議員報酬を半額に引き下げ、理事等の報酬は、議員の下げ幅を参考にして理事会で決めるように求めることになりました。まだ不満ですが、改正の第一歩として、賛成しました。

市長交際費の住民監査請求で大半を不当な支出と認定
 合併前の昨年7月から合併までに使われた旧両市の市長交際費について、市民から出されていた監査請求の結果が明らかになった。旧保谷市では昨年12月の住民監査の結果不当とされた分を市長が返済していることもあって今回は旧田無市が大半を占めた。
 市長交際費は市長のポケットマネーではない。他市の市長選で一方の候補者に陣中見舞いを出したり、政党パーティの会費に使うなど、個人や政治家としての立場で使っていいお金ではない。今回の監査はこの点を厳しく指摘しており評価できるものとなった。
 市長が監査結果を受け入れるのは当然だ。
 ※森てるおのホームページには、市内・市外の市民団体のホームページへのリンクを載せています。この監査結果もリンク集に載っている「市民自治井戸端会議」のホームページで見ることができます。

議員の定数で議論の応酬
 林議員提案の「定数減少条例」は定数を30名とした上で次回のみ34名としたもの。最終的に30名を34名に修正したが賛成少数で否決。
 改正された地方自治法では、2003年1月1日に34名が定数の上限になる。しかし合併特例法を使えば40名まで認められている。多いにしろ少ないにしろ、それぞれに理由がある。ただ、市民の意向は議員の数よりも議員報酬の総額を抑えることに力点があるように見える。
 議員もいろいろだから数は多い方がいい。ただし働く議員にするために活動に必要経費を認め、領収書をつけて報告してもらい情報公開の対象にする。そして、その分だけ報酬を引き下げて報酬総額の削減を計る。森てるおはこんなふうに考えている。

議会トピックス
◎ 助役2人制を求めた議案で、続出する質問に市長立ち往生。林議員の「まだ検討するんだろ」との助け船にしがみついて継続審査に。「どっちが市長?」との声しきり。
◎ 住民管理はどうなるのかと疑問を出しておいた文化交流施設運営審議会設置条例は、市長が審議会の目的を十分説明できずに議案の取り下げになった。“否決される前に取り下げる”というのが西東京的なのだろうか。
◎ 緊急質問が恒例になってしまった西東京市議会。振り返ってみたら、森てるおは全部の議会で緊急質問をやっていた。
◎ テロ非難決議を全会一致で可決。さらに森てるおは「アメリカの報復にも自衛隊の派兵にも反対」と主張。テロと報復の憎しみの連鎖を断ち切ろう。
◎ 文教委員会で教科書採択に関する陳情2件が「審議未了」???。審議が終わらなかったものは普通は継続審査になるのだが、何で判断を避けたのか?

〜道路問題を考える〜<運転手の実感から>
 長い間、保谷・田無地域で宅配便の仕事をしてきたのだが、ほんの10年位前までは「保谷の道路は狭くて、曲がりくねって通りたくないよ」というのが運転手仲間の共通認識だった。しかし、周辺道路が整備され混雑してきたのと、抜け道マップに載ったのとを前後して、他地域ナンバーの車両の通り抜けが目立つようになってきた。この頃の欧米では、中心市街地への車の進入をいかに防ぐかが大きな課題になって、対策が立てられ始めていた。
 「保谷は車のほうが嫌がって入ってこないのだから、最先端自治体だ」「不用な車の進入を防ぎつつ、市内の生活道路の整備をする方法を考えよう」と言っていたのだが、そんなときに36m道路の計画が明らかになった。すでに時代に逆行する計画だった。業務車両の運転手としては道路整備が進むことは望ましい。しかし、ほどなく整備した道路が混雑して住宅地に迂回したほうが早く行けるようになる。
 日中の混雑で騒音排気ガスなども相当ひどい状態になってくる。業務用車両の多くはディーゼル車なので当然だ。整備された道路は夜間・早朝は大変スムーズに飛ばせるので、この時間帯の車両も増加する。この地域に住む人にとってはどっちも迷惑なことだ。
 住民の中には道路が出来れば便利になると思っている人が多いが、一番恩恵を受けるのは通過車両。住民が受ける便利さには騒音、排ガス、渋滞、事故などの被害が付きまとう。住民に不便はあるが通過車両にいっそう不便な道路が、実は住環境にもっともやさしい道路になる。

読者の声
 電子メール、お手紙などでお目にかかったことのない方からもたくさんのご意見をいただき、とても感謝しています。今回は、その一つをご紹介します。
 西東京市へ引っ越してきて2年が過ぎました。今まですんでいた地域では、森議員のような住民に近い形で、議会活動に関して報告している人に出会ったことはありませんでした。駅前での活動や「森てるおの拡声器」での報告等、いつも楽しみにしています。
 あなたの意見を100%支持しているわけではありませんが、あなたの活動にはエールを振っています。議会の中では恐らく色々と反対する人が多いとは思いますが、これからも頑張って下さい。
 (注:原文のまま・匿名とするため一部を手直ししました。)
 <森てるおからのお返事>  私と全く同じ意見を持つ人はいないでしょう。木の上に上ってしまった議員を、市民と同じ高さに引きずりおろすことに共感していただけるだけで励みになります。


【旧田無市地区の皆様へ】
 1999年1月、保谷市議に初当選し、ただ一人の無所属市民派として活動してきました。旧保谷市地区には本紙を広範囲にポスティングでお届けしていますが、旧田無市地区はほとんど回りきれないでいます。毎号確実にお読みになりたい方は、定期購読をお申し込みください。また、ご近所に本紙を配布していただける方を募集しています。事務所までご連絡ください。

「森てるおと語る会」にお越しください!
 拡声器11号、お読みになっていかがでしたか。「もっと詳しく聞きたい」「一言、言いたいことがある」どんなことでもかまいません。お話においでください。
 @日時 11月16日(金曜日) 午後7時〜9時
  場所 西東京市役所田無庁舎 2階 202会議室
 A日時 11月25日(日曜日) 午前10時〜12時
  場所 西東京市役所保谷庁舎 東分庁舎地下 第2会議室




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