森てるおの拡声器 <第13号> 2002年4月発行  (html版)


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 今日も息子の弁当づくり。自称「連れ合いよりも上手」<写真>

西東京うそつき行政!!

 当たり前のことですが行政は正直でなければいけません。市民に正しい情報を伝え、市民が納得する施策を行うのが行政の役目、施策は市民が判断するのです。正直にと言うのは市民が正しい判断をするのに不可欠だからです。ところが、市民のためと言いさえすればうそをつき市民をだましてもいいと考えている人もいます。実は自分のためなのに。
 プラスチック問題についてはこれまで何度も書いてきましたが、去年11月からの焼却処理はうそつき行政だったことがはっきりしました。「過半数の理解を得た」とした行政の主張に根拠がなかったのです。資料(データー表)を基にした予算委員会での質問、答弁はおおむね以下のようなものでした。(Qは森、Aは小池環境防災部長)
 まともに答えず、嘘の上塗りをしています。データをねつ造し政策決定を行う姿勢を改めてもらおうとしたのですが、そのつもりがないことも分かりました。行政の市民参加とは市民の意向を自分の都合の良いように勝手に判断して、政策決定に利用するということなのでしょう。うそつき行政はまだ改められていません。
 Q データー表に書かれた参加者の意向はなにで確認したのか。根拠を示せ。
 A 担当部局で(5つの意見に)分類し集計した結果だ。他市も同様の結果だった。
 Q 採決もせずアンケートも取らず意見聴取もしていない。主観で判断するのはおかしい。
   どのように調べたのか、データー表に示された人数の根拠を示せ。
 A 以前からごみ行政に関心のある人が多かった。個人の主観ではない。組織で判断した。
 Q 初めての人はたくさんいた。この表を見たら誰でもアンケートか聞き取りでもしたのかなと思う
   のが普通だがやってない。だから何が根拠なのかを尋ねている。
 A 市報での公表後、文句を言ってきた人はいなかった。結果として承認された。
 Q 行政に都合のいい作文で政策決定が行われている。市長はどう考えているのか。
市長 参加者の意見で大勢を判断することは出来る。市民の考えを受けて方向を決めた。
 Q 行政は正直でなければならない。事実関係を調査し、報告するべきだ。
市長 表は信用できないという前提のようだが、公表した以上信憑性があるのは事実。それに基づいて
   判断した。数字を操作したとは考えてない。
 Q 数字を出す以上、調査方法についての客観的な根拠があるはずだ、と訊いている。
市長 参加者の意見なので、これ以上調べる必要はない。

2002年度予算に反対
 まちづくりの方向性を示さないまま、新市建設計画の着実な実行と称して、借金で個別事業を進めていくことには賛成できない。本当に必要な事業かどうか、何に照らして判断するのか。重複投資になったり緊急性のない事業が優先されて、あとで財政負担にあえぐ結果にならないかの疑問に行政の答えはなかった。
 保谷駅南口再開発が事実上スタートすることになるのだが、田無駅北口の小型版で不安材料には事欠かない。見切り発車するべきではない。
 市民参加といいながら、市民が判断するのに必要な情報を出さず、また市民の名をかたったうそつき行政を改めようとしない姿勢が予算に現れている。これからの行政には何をやるかと同時に、どのようにやるかが問われている。

2重取りの議員報酬、受け取りを拒否 −多摩六都科学館組合で−
 森てるおは「一部事務組合の議員報酬は二重取り」として3月までの半年分の受け取りを拒否した。科学館側では支払が出来ないとして法務局に供託することになった。
 多摩六都科学館の報酬は昨年10月に引き下げたが、額が少なくなっても二重取りは解消しない。出張先で給料が出ているような市民感覚に合わないものは撤廃するべきだ。出すならすべての一部事務組合で日当程度の額にして出張元の各市で払うのがいい。
 そうすれば、報酬の額で所属組合を選ぶ悪習慣もなくなり、組合議会をもっと活性化させられ、一石二鳥になるのではないか。

補助金の早期見直しを
 旧両市が出していた補助金は新市でも必要なものばかりとは限らない。西東京市として出す必要があるものかどうか、一定の基準のもと見直してくべきだと質問した。
 「ゼロから見直す」「部内検討を経て、行財政改革推進審議会で見直し作業をしてもらう」と威勢はいいのだが、大丈夫か不安が残る。
 補助金は2002年度予算で総額75億5千万円にものぼる。補助金の見直しとは、補助額の削減ではなく支給対象の選別ということ。金額が少なくても不要なものは不要というはっきりした姿勢を貫けるかどうかが問われる。

外郭団体をチェックする
 勤労者福祉サービスセンターという、市内外の中小企業に勤める勤労市民の福利厚生を目的に、会員の会費と市の補助金で運営されている団体がある。その2001年度予算では、人件費が前年の2.5倍に。事業費は逆に減少した。給与を払うための団体か、と疑った。元収入役が事務局長だとなれば、天下りのための団体かと疑って当然だ。庁舎の一部を無償貸与し、光熱水費や電話料を市が負担している。市の指揮監督下にある外郭団体だ。運営内容、事業内容にもっと市は関与するべきだ。この団体の予算要求資料が最初は出されなかった。資料なしで予算の審議を求める市の姿勢に驚いた。指揮監督が出来ないのならば、庁舎を出て自前の資金で運営してもらうべきだ。
 2002年度の国、都、市の補助総額は2280万円で市の負担分が570万円。総額は市が単独で補助していたときの3.3倍。それなのに、今年度の補助予定額は570万円を超えて730万円になっている。そんなに補助する必要があるのだろうか。

市民参加条例は継続審査
 まちづくり市民会議がまとめた案から市民の権利、市の責務が消えていると市民委員から抗議の声が挙がっていた。総務委員会での継続は、市民議会で委員との合意をはかり直せということ。行政には市民に納得してもらおうという姿勢がないのだ。

公共施設予約管理システムは実施延期
 施設使用の申し込みを電話やパソコンで行うようにするシステムへの移行が当分の間延期されることになった。これも、市民合意が十分に出来ていないというもので、見切り発車を繰り返す行政の姿勢を問題にする必要がある。

環境基本条例は可決成立
 国や都、また他の自治体の行為からも市民を守ろうという姿勢が希薄なのが気になる。運用を注視していきたい。

議会トピックス
 「自分の市の議員も知らない職員がいる。議会だよりには顔写真が載っているのに。」とたいそうご立腹なのは中山寛子議員(自民党西東京)。な〜んか変!!

 「条例違反は承知していた」と市長(!!)条例ではできない市民会館の休日の部屋貸しを許可したことに触れての発言。発言取り消しはしたものの、市長は条例をそんな風に軽く見ていたのか!

 シルバー不正経理事件で、「市長は告発も視野にと言っていたがそんな事実は出なかった」と相馬和弘議員(市民クラブ)。「確認するのに必要な、あるべき書類が破棄または紛失されていた」と正しく言うべきだ。

 議長交際費の弔意費用が実態に合わないので改正したいと代表者会議に相談があった。供花は実費で別枠にしたいというもの。議員本人死亡の場合の香典を5万円に引き上げるのはいかがなものだろうか。


「森てるおってどんな人?」
  合併から1年が過ぎ、ようやく旧田無地域にも少しずつですが「森てるおの拡声器」を配布できるようになってきました。そこで、改めて皆さんに「森てるお」の横顔をお伝えしたいと思います。今回は「横顔」なので、自分で書くより事務所スタッフに紹介してもらうことにします。

なんでノーネクタイ? <議場での写真>
 森てるおは議会ではいつもノーネクタイです。議員になり立ての頃は、テレビや新聞でも報道されたほど話題になってしまいました。もちろん、好きではないというのが理由のひとつですが、それだけではありません。
 森てるおが議員として取り組む課題の一つは「議員を<先生>として祭り上げない」こと。普通の生活をしている市民が議員になって、普段着で議論をする。それが今の地方議会で一番大切なことだと考えているからです。議員なんて偉くも何ともない。志のある人が立候補をして選出されて、市民のひとりとして市政について議論をする役割を担っているだけなのです。
 森てるおは議員になる前は宅配便の運転手でした。議員になってから同業者の方にこんなことを言われたそうです。
 「作業着で議会に出るのは<不謹慎だ>と他の議員に言われたんだってね。俺たちの服装が不謹慎だなんて頭に来るよな。ネクタイ締めて偉そうにして、市民を見下すのが議員の仕事なのかよ。」
 「議員を特別な職業にしない」これは森てるおが議員だからこそできる仕事のひとつです。

「森さんってもっと怖い人かと思ってました」
 森てるおが初めてお目にかかった方からよくいわれる言葉だそうです。
 拡声器の紙面だけでは、いつも誰かを怒鳴りつけているような印象を持たれるかもしれませんが、森てるお本人は、おしゃべり好き(過ぎ?)の優しいフツーのおじさんです。
 森てるおは、市民運動の中から議員になった生粋の無所属市民派。政党所属の議員のように、企業や労働組合、団体からのしがらみも一切ありません。いわゆる「利権」から無縁な存在なのです。だから常に市民の視点から「おかしいものはおかしい」と素直な感覚で指摘ができる。税金の無駄遣いや不正は厳しく突き詰め、「何でも反対」でも「何でも賛成」でもなく「市民が納得できる行政」を実現させるためにトコトン議論し、是々非々の立場で主張していく…これが森てるおの活動スタイルです。


「森てるおと語る会」にお越しください!
 拡声器13号、お読みになっていかがでしたか。「もっと詳しく聞きたい」「一言、言いたいことがある」どんなことでもかまいません。お話においでください。

 @日時 5月10日(金曜日) 午後7時〜9時
  場所 コール田無 4階 会議室A
 A日時 5月26日(日曜日) 午前10時〜12時
  場所 保谷こもれびホール 1階 会議室




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