森てるおの拡声器 <第21号> 2004年3月発行 (html版) ・連絡所 西東京市保谷町5-3-27-101 TEL.0424-50-7147 FAX.0424-50-7148 ・事務所(自宅) 西東京市北町3-4-5 TEL&FAX.0424-24-3410 本会議で市長に質問<写真> 市長、責任を取ってください! 「市の方針」を知らなかったのか、だましたのか!? 予算委員会で、用途地域の見直しについて市長の考えを聞いた。用途地域は地域ごとの土地利用の形態を定めるもので、建てられる建築物の規模や種類が違ってくる。 市は開発優先の「素案」を東京都に示したが、都の指針に合わないと言われて、2002年12月「平成16年度に決定する西東京市用途地域等見直し方針」を定めた。市はこの方針で素案を大幅に変更し、「原案」を作成。市民に説明した上で、2003年5月、東京都に提出した。 私の質問は、−その後東京都が示した調布保谷線沿道の「用途地域の追加見直し」は、市の「見直し方針」に違反する。市長はどう考えるのか−というもの。「市の方針と相容れない」と答えるべき所だ。ところが市長は「東京都が市の意向をくみ取ってくれた」と答弁した。この答弁はおかしい。最初の「市の意向」つまり「素案」は「見直し方針」で「原案」へと大幅に変更されているだ。市長は知らなかったとでも言うのか!それとも、市と市長は嘘の方針を示して市民をだましたのか! こんなことで市民は納得しない。 保谷駅南口再開発事業では…… 保谷駅南口再開発事業は議会の「駅周辺再開発等特別委員会」で審議されている。私は合併後ずっと特別委員をしている。この事業が私の知らないところで進められるとすれば議会無視、同時に市民無視ということになるのではないか。 2002年にスポーツクラブの「保留床を購入する」という口約束を真に受け、6千万円の費用をかけて施設の実施設計を行った。保留床とは再開発の経費をまかなうために作る売却用余裕スペースのこと。実施設計は建設に直結する設計図。ところが設計作業中に、クラブ側が「保留床は買わない、レンタルにしてくれ」と言ってきた。クラブに貸すために保留床を買ってくれる殊勝な企業などなく、実施設計は使い物にならなくなった。この実施設計だと違法建築になったとも指摘されている。市長の決裁文書もあるのに、このいきさつを特別委員の私はまったく知らされていない。今年度予算では、実施設計のやり直し費用として約1800万円が計上されている。 西東京市は官僚主義、責任は市長に 西東京市の行政を市長がどこまで把握しているのかよくわからないのが実状だ。委員会の知らないことを市長派議員の方がよく知っていたりもする。情報が質、量ともに操作されているのではないか。しかし、直接市民に責任を取る者は、市長以外に誰もいない。市長、責任を取るべきだ! 当初予算と「新市建設計画の変更」に反対 今年度の一般会計予算600 億円は、47 億円の「借り換え」という借金返済先送りを含む100 億円の市債借り入れ、39 億円の基金(貯金)取り崩しで「粉飾」したもの。相変わらず、合併バブルに踊らされた「負担先送り予算」です。今年度予算のツケは将来払います。将来払えるかどうかは財政計画で見込んでおくことが必要です。しかし現実には、昨年末に作ったばかりの「新市建設計画の変更案」中の財政計画に対して、直後の年明けに作った2004年度予算でさえ、既に40億円の歳入不足が出ています。 政府による三位一体改革の行方も定まっていないのに、現状の大幅な変更はないという前提の財政計画にのっとった大甘の予想が今年度予算の根底に流れており、とても賛成できません。 新市建設計画の変更は老朽施設の建て替えを新たに加えたというものです。その目的は合併特例債の完全消化で、負担先送りには変わりありません。 今年度の財源不足を引き起こした三位一体ショックで各市とも新規事業は殆どできなくなっています。しかし、借金をしないから将来負担は発生しないということです。一方で西東京市は320億円の合併特例債を全部使うつもりでいます。最低でも元金だけで100億円の借金を抱えるということです。施設によっては維持管理費も膨らみます。しかし、保谷高範市政では最悪の予測はしないんですよね。破滅の淵へ、泥沼へと進んでいるようです。 都市農業に関する意見書 ある面積以上の自治体では農業委員会を必ず置くことになっている。面積要件が緩和されると西東京市では設置義務がなくなる。これに対してこれまで通りの面積要件を維持するべきだ、というのが意見書の趣旨だ。 陳情・請願ならいざ知らず、議員提案となると「なんだ、自分たちのポスト維持のためか」と思ってしまう。5人の学識経験者枠を議員が独占している状態を棚上げにして言うべきことではない。また、いまの役割くらいなら広域でもできる。意見書を出すのなら、組織改革を含めて役割見直しの提案をまずやるべきだろう。そこまでやっての提案だったら賛成できたが、既得権の擁護につながるようなものに賛成するわけにいかない。 西東京市安全なまちづくり条例 厚生委員会審議を傍聴した。西東京市の犯罪発生数は三多摩で2〜3番目だという説明。手元の資料を見たら、「単位面積」当たりの発生件数が書かれている。そんなに異常な状態かと「単位人口」当たりの資料を取り寄せてみたら6〜8位になっている。人口相応に増えているとしても、人口は5番目だから人口順位よりは下だ。 最多発地域は警察お膝元の田無町。空き交番の解消や、パトロールの強化など、警察の体制整備が先ではないか。市の説明では対象犯罪をひったくり、空き巣など4つに限定するという。しかし条文のどこにも書いていない。また、説明のとおりだとすると、条例を作らなくてもできることばかり。法や条例は一人歩きを始める。市民を警察付属の監視人にすることにもつながりかねない。息苦しい監視社会になる。 安全のために市民が自主的に活動するのは時代の要請、行政機関がそれに協力するのは当然だ。だが、市や警察に協力することを「市民の責務」とするのは本末転倒だ。 教育長に責任はないのか! けやき小学校シックスクール問題で、最終的な責任の所在について質問をしました。前号に記載の通り、客観的な評価もできないのに、業者を過度に信用し管理監督を怠った教育委員会、とりわけ教育長に大きな責任があったと私は考えています。少なくとも教育長は高い報酬をもらい、結果責任を負う立場にいることは間違いありません。しかし、「ご迷惑をお掛けしたが、発生以降の費用は業者が負担することになった」と、自分にはごめんなさい以上の責任はないかのような答弁を繰り返しています。 「新校舎は2学期の授業から使用します」とか、何を聞かれても「大丈夫です」と結果的に間違った説明をし、事件の未然防止を阻害してきた自らの責任をどう感じているのかと不思議になります。普通は部下の手前、自分から責任を取るものだと思いますが……。 そのわりには、教師処分を誘発させる日の丸・君が代の強制には熱心なんですよね〜。自分が対象じゃないからいいのかな〜。 住友重機械工業工場跡地で土壌汚染 汚染物質のひとつトリクロロエチレンは重金属と違って浸透性が高く、一部地下水の汚染を引き起こしている。土壌交換をすることになっているが、既に影響は周辺地下水にまで及んでいるのではないか。また、重金属汚染にしても、既に建設されたところについては影響がないと説明されているだけで、確認のしようがないというのが実状だ。引き続き注目していきたい。 トピックス * 市民の税金7億6千万円を使う「中小企業従業員退職金共済」の精算処理が始まった。これまでのところ、誰も、何の責任も取っていない。 * 4月から「市が管理する施設」が屋内全面禁煙になった。議会だけは特別扱いにしようという目論見も消えた。市民の努力が実った。 * 浜岡原発関係の陳情審査で内閣府から取り寄せた安全性を証明する資料の中に、中部電力の宣伝パンフが入っていた。「業者が安全だというから安全なんだ」といいたいのかしら? * 有事法制の廃止と有事関連法案の撤回を求める意見書が議員提案されたが、賛成少数で否決。憲法だろうが何だろうが、ごまかすが勝ち、「嘘も百回言えば本当になる」情けない政治。 * 「公共施設適正配置計画」について質疑があった。課長答弁で「計画というより方針程度のもの」と計画は格下げに。計画だと考えていた議員が愚かだったということか。職員は偉い! 議員報酬の使い道 議員の報酬は高いの?安いの? 森てるおは議員報酬の使い道を広くお知らせして、市民の皆さんに議員報酬のあり方を考える材料にしていただこうと考えています。 私の場合4分の1が税その他、半分ほどが活動費。活動しなければ生活費の方が増えます。活動しないことを奨励するようなシステムですね。活動する議員を増やすためには、必要経費を与えて、その分報酬を引き下げた方がいい。何が議員活動かは当人に考えてもらって、市民はそれを見て評価を下すというのはどうでしょうか。 【収入】 議員報酬 5,940,000 期末手当 2,613,600 合 計 8,553,600 【支出】 事務所賃借・光熱費 737,560 機器リース料等 192,103 拡声器印刷発行費 1,198,545 その他印刷費 52,287 広報費 24,680 事務所人件費等 1,210,000 通信費 211,702 研修研究費・交通費 149,573 備品・消耗品費 147,064 雑費 54,381 所得税(源泉徴収相当分) 614,725 住民税 401,700 国民健康保険料 461,800 議員共済掛金 784,875 合 計 6,240,995 差引本人生活費 2,312,605 インターン生体験レポート(2004年1月〜3月) 森てるおは、学生が議員活動を体験するNPO主催のプログラム「議員活動インターンシップ」に参加しており、今回8人目のインターン生を迎えました。 議員インターンに参加するまで、私にとって政治というものは決して好きとは言えない分野であり、自ら進んで政治を学ぼうとは思いませんでした。しかし、机の上で学ぶのではなく、自分自身が見て聞いて考えることによって、今まで目をそらしていた政治が身近に感じることができるのではないかと思い、I-CASに入り森てるお議員の下でインターンをすることにしました。 インターンで経験したことのほとんどが初体験のことばかりでした。この3ヶ月間で感じたことは、プラスがあれば、マイナスもあるということでした。デメリットを出さないようなメリットを創り出すことは容易なことではないということです。もう一つ感じたことは、自分の居住地域ではどのような問題があるのかということです。私は今まで自分が住んでいる地域に対して全く関心がありませんでした。どんな問題を抱えているのか、どんな町作りをしているのか、財政状況はどんなものなのか全く知りません。地方行政がどれだけのお金を動かしているか知り、驚きました。もしインターンに参加していなかったら、生まれたときから住んでいる地域に、興味すら持たず生活しつづけていたと思います。 議員インターンで得た経験を様々なところで生かせられるように頑張りたいと思います。最後になりましたが、森てるお議員には様々なご迷惑をおかけしましたが、森てるお議員のサポートのおかげで3ヶ月間インターンを続けることができました。本当にありがとうございました。 (武蔵野大学現代社会学部3年小川征子さん)
「森てるおと語る会」にお越しください! 拡声器21号、いかがでしたか。言いたい、聞きたい、どんなことでもかまいません。おいでください。お子さんも一緒にどうぞ。(平日の昼間は議会の日程が入ることがあります。事前にお問い合わせください) この日程で来られない方はご連絡ください。いつでもお話を伺います。 ◎日 時 5月26日(水曜日) 午前10時〜12時 場 所 保谷こもれびホール 1階 会議室 ◎日 時 5月29日(土曜日) 午後 7時〜 9時 場 所 コール田無 4階 会議室B ◎日 時 5月30日(日曜日) 午前10時〜12時 場 所 保谷こもれびホール 1階 会議室 |