森てるおの拡声器 <第38号> 2008年7月発行 (html版) ・事務所(自宅) 西東京市北町3-4-5 TEL&FAX.042-424-3410 ・連絡事務所 西東京市中町2-8-13-102 TEL.042-439-7023 FAX.042-439-7024 いまどき兵糧攻め?笑うしかありません<写真> 報酬引き上げ・・この期に及んで固執するのは恥!! 昨年12月、市民に負担を求めながら、自分たちの収入増を強行した市長、議会は現在の物価上昇を見通していたのでしょうか。見通していながら自分の増収を図ったとすれば犯罪的です。見通していなかったのならば、ますます苦しくなる市民の生活を考慮して、引き上げ分の凍結くらいするべきです。市民の困窮を尻目に、市民の血税の中から手に入れた増収を手放そうとしないのは恥ずかしいことです。これを恥ずかしいと思わない人は議員としてふさわしくないと、私は思います。 今年度、工事用資材の値上がりによって、入札が2件不成立になり、工事価格を引き上げて業者が決まりました。増大する財政負担を前に、自分への増収を既得権益にしてしまっていいのでしょうか。 兵糧攻めに抵抗することにしました 反対しておきながら報酬引き上げ分を受け取ったらスジが通りません。受取りを断った森てるおに対して、坂口市長は遠藤源太郎議長と協議(共謀)の上、報酬の一切を手渡さないことに決めました。欲しかったら引き上げ分を含めて全部受け取るか、さもなければ法務局から勝手に持って行けと言っています。報酬袋を地面に放り投げて「好きなだけ持って行け!」と言っているに等しい行為です。 人をさげすんだ、理不尽な行為に屈するつもりも、こんな仕打ちを考えた人たちを許すつもりもありません。とはいえ、権力を持たない者が権力者に挑む手段は「抵抗」しかないのです。体を張って市長の思い通りに行かないことを示します。市民の皆さんが私の抵抗に共感してくださって、この理不尽な行為を断罪し、報酬引き下げにつなげてくださればすべて解決します。 報酬引き上げ、残っているのは西東京市だけ 西東京市が昨年12月に報酬引き上げを決めた後、1月に批判的なテレビ放送がありました。このあと、引き上げを考えていた自治体がことごとく断念しました。「西東京市効果」です。今となっては断念してよかったと思っているのではないでしょうか。残るのは引き上げてしまった西東京市のみ。恥の上塗りにならないうちに元に戻したほうがいいと思いますよ。 「お金がたくさん欲しい人は議員になっちゃいけないんです」 テレビ放送の中での北野大さんの言葉です。本当にそう思います。税金で人並み以上の生活をしようと思う議員はとんでもない議員です。そんな議員がいないかどうか、どうぞ監視をしてください。市民、それも支持者の監視がいちばん効果があります。納得できる行政といい議会にしたいですね。 森てるおの生活、だいじょうぶ? 市長の行為は私の生活を破壊します。皆さんから、報酬なしで生活はどうするのかとご心配をいただいているように、当然、影響はあります。しかし、兵糧攻めに抵抗する以上、相当の覚悟はしています。もともと夫婦のどちらかに何かあっても支えあえるようにと考えて共働きをしてきましたので、報酬ゼロにも一定の期間は耐えることができます。私はタバコを吸いませんし、外でお酒も飲みません。外食が多かった昼食も、朝食をしっかり取って昼食は抜くことにしました。年間相当節約できます。痩せたといわれますが、体調は上々ですよ。これまでどおりの生活はできませんが、何とかやっていきます。 活動費は大変です。市民の皆さんからカンパをいただいていますが、もちろん間に合いません。かといって、市長の思うツボにはまらないためには、活動の質は落とせません。経費は切り詰めます。最大の経費は事務委託費です。私の不得手なパソコンの維持補修や時間がかかる作業、ホームページの管理、議会報告の発送や議会案内の印刷、発送その他事務全般を委託しています。この経費(月額10万円)は報酬の支払いが再開されるまで待ってもらえることになりました。拡声器やなんでもリポートほかの印刷費、事務所維持費、通信費、新聞購読料(購読5紙中3紙分。2紙は個人購読)、活動経費等々は、利子を払って借金をします。 こんな非道な、非人間的な坂口市長の行為を告発し、抵抗する、そのことをむしろ誇りにしたいと思います。5月から報酬もボーナスも全くもらっていません。信念を曲げて全額受取るのだったらくれるというんですねぇ〜。市長は議員に「報酬を払ってやる」立場なんでしたっけ? どんなに理不尽に強要されても、私は「飼い犬ポチ」にはなりません。 ☆ 保谷5号踏切は閉鎖するな! 都道調布保谷線建設のあおりで、文理台公園と厚生病院や下保谷消防署とを結ぶ道路の踏切が閉鎖の予定になっている。この道路と調布保谷線は斜めに交差する別系統の道路。それなのに調布保谷線に迂回を迫られる。南北の行き来が不便になって、地域破壊が進行する。 踏み切り閉鎖にも、その原因の調布保谷線にも反対だ。 ☆ 「まちの里山」東大農場を守ろう。 東大農場を分断する道路が作られようとしている。素人目には東大が望んでいるとは思えない。都も、道路財源の先行きが不透明で早急にはやりたくない。市長が望まず先送りにできれば好ましい。 市長、どうする!? 行政は情報操作をするな! 本会議で「報酬の一部支払いや全額供託の例はあるのか」と聞いたところ、「詳しく把握していないが、全額供託は箕面市に例がある」と、部長の答弁があった。あとで調べたら、箕面市では全額供託したものの、解釈を間違えていたとして翌月には一部辞退を認めるものに変わったケースで、全額供託の例とは言えません。 一方、箕面市の例もその一つになる「部分辞退」はたくさんあります。そのことは交渉窓口の議会事務局に何度も伝えました。「把握していない」こと自体、事務の継承がされていなかったか、意図的に調査しなかったか、議会の場であえて答えなかったかいずれかになります。仕事に臨む職員の姿勢としてはたいへん問題です。 都合のいい事実だけを並べ他の事実を伝えない、こういう行為も情報操作といいます。行政としては恥ずべき行為です。報酬引き上げで支出が3,200万円も増加するのに、1,000万円弱と答弁した職員の「間違った説明」が思い出されてしまいます。 2007年度に各議員が受け取った報酬です。引き上げ前の金額です。 これで足りなかったのかな〜 いくら欲しかったのかな〜
議会報告の配布は、いけないことか? 私が批判した最高裁の「立川自衛隊官舎ビラ入れ判決」以降、案の定、悪乗りする人が出てきました。国分寺市のマンションで、集合ポストに議会報告を投函していた共産党の市議会議員を住人が交番に連れて行き、警察が法律違反にしようと書類送検してしまう事件が起こりました。 多分その住民と警察の求めで、管理人が勝手に「被害届け」を出したのでしょう。すぐに撤回されたようですが当然です。チラシ配布おことわりの決議は住人の一人が「知る権利」を主張するだけで無効になります。議員を交番に連れて行った住人も管理組合も、声を出して主張する人がいないのをいいことにして、他の住人の「知る権利」を奪おうとしたのです。そんな権限は誰にもありません。 「平穏生活権」「知る権利」は、ともに住人自身の人権 もちろん住人は平穏な生活をする権利を持っています。見知らぬ進入者に「どなたですか?」「どんな用ですか?」などと聞くのは当然の権利行使です。ただ、ポストに配布物を投函する行為自体は不審な行為ではありません。それを制止することは他の住人の「知る権利」や財産を得る権利(サービス券つき広告など)を制限してしまうことになります。平穏な生活や住人の権利を守るためには「管理人に声をかけてください」「静かに配ってください」「無理に入れてポストを壊さないでください」「投入不可のポストには入れないでください」などと注意すればすみます。森てるおは「拡声器」の配布を、住人の「知る権利」に応える行為だと考えています。 「情報統制」が本当の狙い 警察には住民同士の争いには介入しない「民事不介入」の原則があります。この原則を超える手段となるのが被害届けです。被害届が出されていたのに事件が起こってしまった例がたくさんあるように、普通は余り取り合ってくれません。それなのにこの件では警察が事件として検察庁に報告(書類送検)したのはなぜでしょうか。権力を持っている者は情報を独占し、情報操作をしたがるものです。それを許さないために報道の自由、意見表明の自由を含む「表現の自由」が憲法で定められているのですが、権力者があらゆる口実を使って「表現の自由」を制限しようとするのは当然なのです。 登場人物には市民グループや共産党が使われます。舞台は官舎が一番。官舎の住人のだれが「知る権利」を主張するでしょうか。こうして、議会報告の配布までが「いけないこと」という空気が作られていきます。「住人に知る権利はない、大本営発表を聞いていなさい」ということが狙いなのです。 「知る権利」が保障されなければ、情報を取捨選択する自由も存在しなくなります。「情報公開の徹底」というのは、物事を判断する手段を市民がしっかりと手に入れるということです。 森てるおと市民の広場 拡声器38号をお届けします。お読みいただきありがとうございました。ご感想はいかがでしょうか。 皆さまのご意見を伺ったり、市民の皆さま同士で意見交換ができる機会になればと考えて、「市民のひろば」を開いています。どうぞお気軽にお越しください。 ――「拡声器」は協力者の市民と森てるお自身が各戸のポストに、手配りでお届けしています。年間4回市内各所に行きますので、町の様子、変遷がよくわかります。業者頼みでは得られない貴重な情報が手に入ります。「市民のひろば」までに届かないことも多々ありますが、ご容赦ください。ご購読くだされば、出来上がり次第郵送でお届けします。「市民のひろば」は2月・5月・8月・11月の、おおむね最後の週に行なっています。―― 1.8月30日(土) 10時〜12時 こもれびホール 1階 会議室 2.8月30日(土) 19時〜21時 コール田無 4階 会議室 B 3.8月31日(日) 10時〜12時 市民会館 3階 第1会議室 日時、会場をお間違えないようにおいでください。 |